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考古学と化学をむすぶ
発行:東京大学出版会
四六判
312ページ
価格
2,400円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫僅少
- 初版年月日
- 2000年7月1日
- 登録日
- 2018年10月11日
- 最終更新日
- 2018年10月11日
紹介
歴史と文化に迫る化学の最前線.世紀末になって冨本銭の発見,縄文人の稲作,中国夏王朝の存在など,考古学や人類学の概念を大きく塗り変える事件がつぎつぎと起こっている.その特定のために,化学的手法がますます不可欠の手段となり,歴史・考古学者と科学者の交流も境界を越え一体化へと向かっている.本書は,『考古学のための化学10章』から20年,続編から15年を経て,ここ十数年に進歩した手法および新たな発見など,化学の視点からみた考古学・人類史の断面を,第一線の科学者が力をこめて活写する.
目次
第1章 歴史科学と考古学のあいだ
第2章 化学と考古学の接点
第3章 考古学における14C年代測定――高精度化と信頼性に関する諸問題
第4章 日本列島に原人は存在したか(1)
――ルミネッセンス年代測定法による検証
第5章 日本列島に原人は存在したか(2)
――古地磁気学からさぐる
第6章 日本列島の旧石器時代人骨はどこまでさかのぼるか
――化石骨の年代判定法
第7章 中国古代文明をさぐる――鉛同位体比による研究を中心に
第8章 先史人は何を食べていたか――炭素・窒素同位体比法でさぐる
第9章 日本のイネはどこから来たか――DNA解析
第10章 皇朝十二銭の原料をさぐる――元素分析と鉛同位体分析
第11章 文化財保存とオゾン層破壊
――臭化メチル殺虫燻蒸に代わる方法は?
上記内容は本書刊行時のものです。