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楽しい孤独 小林一茶はなぜ辞世の句を詠まなかったのか
発行:中央公論新社
新書判
288ページ
定価
900円+税
- 書店発売日
- 2021年11月9日
- 登録日
- 2021年10月9日
- 最終更新日
- 2021年10月18日
書評掲載情報
2021-11-20 | 朝日新聞 朝刊 |
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紹介
老(おい)が身の
値(ね)ぶみをさるるけさの春 一茶
「値踏みをする」は「値段を見積もる」という意味です。老人である一茶に対して、世間の目はあたかも商品の値段を付けるかのようであるというのです。一人住まいの貧しい老人である自分は価値のない存在としてみられている……一茶は、そんな世間の冷酷な視線ですら面白がり俳句にしてしまいます。いったいどうやったら、そんなことができるのでしょうか。
本書は、一茶の生涯をたどり、彼が遺した俳句を味わいながら、つらいことばかりが多い人生と向き合い、世間という荒波の中でどのように暮らしていていけばよいのか、生きるヒントを探る旅のガイドブックのようなものなのかもしれません。
上記内容は本書刊行時のものです。