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読む技法 伊藤氏貴(著) - 中央公論新社
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読む技法 (ヨムギホウ) 詩から法律まで、論理的に正しく理解する (シカラホウリツマデロンリテキニタダシクリカイスル)

新書
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新書判
264ページ
定価 1,000 円+税   1,100 円(税込)
ISBN
978-4-12-102883-9   COPY
ISBN 13
9784121028839   COPY
ISBN 10h
4-12-102883-X   COPY
ISBN 10
412102883X   COPY
出版者記号
12   COPY
Cコード
C1295  
1:教養 2:新書 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2025年9月27日
最終更新日
2025年11月11日
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書評掲載情報

2025-12-13 東京新聞/中日新聞  朝刊
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紹介

あふれる情報の中で時間に追われ、なおかつプレゼン能力が重視される昨今、読むという行為が疎かになっていないだろうか。

本来、書き手の意図を正しく汲み取れて、初めて議論や思索は成り立つのに。本書は解釈学、構造主義、ナラトロジーなど、西欧で発展した読む技法を紹介。

詩、小説から評論、法律まで多様なテクストを例示し、技法を応用して読み解く。

より深い読解力を身につけたい読者のための、実践的な入門書。

目次

はじめに 「読めたつもり」の危うさ



序 章 「読解力の教室」開講の目的と意義

読解力とは何か/さまざまなレベルの暗黙知/暗黙知を自覚する/前提としての文化的コンテクスト/日本語と「論理」/西洋で発展した読む技法/速読・多読は役に立つのか/文学はむしろ実用的



第一講 自己解体としての読書 〈地平の融合〉-- 村上陽一郎「自己の解体と変革」を読む

「読む」意義はどのように変容してきたか/地平の融合/評論の基本構造/結論を先に押さえる/村上陽一郎「自己の解体と変革」を読む/文章から骨組みを抜き出す/「喜ばしき学問」とは/まとめと発展



第二講 論理は書き手の意図を探るために 〈法的解釈〉-- 日本国憲法を読む
法解釈の理論はなぜ役立つのか/法令用語ならではの特徴/法令の「及び」「並びに」「かつ」はどう違うのか/法体系の構造化/文理解釈と論理解釈/論理解釈の種類/同性婚に関する法廷の憲法解釈/まとめと発展



第三講 読みの可能性を広げる〈精読・注釈〉--岡倉天心『茶の本』を読む
「馬鹿」は罵倒のことばなのか/注釈をつけながら読む/1 文彩(レトリック)/2 アイロニー/3 引用/4 時代状況/5 土地の刻印/まとめと発展



第四講 同じテーマや同じ書き手を比較する〈テクストの横断〉-- 佐藤春夫「愚者の死」と与謝野鉄幹「誠之助の死」を読む

テクスト論の現在/同じテーマをめぐるテクスト1 「愚者の死」/同じテーマをめぐるテクスト2「誠之助の死」/伝記的読解/書き手の意図に辿りつくために/同じ書き手によるテクスト1「レーダーホーゼン」/同じ書き手によるテクスト2「風の歌を聴け」/まとめと発展



第五講 作者や歴史を超える思想〈構造主義〉--芥川龍之介「蜜柑」と梶井基次郎「檸檬」を読む

ソシュールの一般言語学/構造主義と文学/小説の構造=筋/共通構造を抽出する/「構造」の意義/色彩の物語としての「蜜柑」/「蜜柑」に秘められた複雑な構造/「檸檬」の文学性/まとめと発展



第六講 語っている/聴いているのは誰?〈ナラトロジー〉--芥川龍之介「藪の中」を読む

ナラトロジーとは何か/1 時間/2 叙法/3 態/オースティンの言語行為論/芥川最大の「問題」作/比較断章法 藪の中の論点整理/解消されない齟齬/ナラトロジー 藪の中へ/「藪の中」のリアリズム/傍証としての言語行為論/傍証としての伝記的読解/まとめと発展



第七講 味読のための堂々めぐり〈解釈学的循環〉--神吉拓郎「ブラックバス」を読む
「循環」と呼ばれる理由/なぜ繰り返し読む必要があるのか/深く読むために通る道/神吉拓郎「ブラックバス」を読む/「ブラックバス」のミステリ構造/タイトルの意味/まとめと発展



最終講 声なき声に耳を澄ます--宇野邦一『反歴史論』を読む

難解なテクストに挑戦する/中島敦「文字禍」の注釈/問題を正確に捉える/主張を先取りする/歴史と歴史学/歴史と記憶/闘争の場としての歴史学/歴史と自由/ナポレオンをめぐって/歴史の喜びと苦しみと重さと/まとめと発展



おわり

著者プロフィール

伊藤氏貴  (イトウウジタカ)  (

伊藤氏貴

1968年千葉県生まれ.明治大学文学部教授.麻布中学校・高等学校卒業後,早稲田大学第一文学部を経て日本大学大学院藝術学研究科修了.博士(藝術学).2002年に「他者の在処」で群像新人文学賞(評論部門)受賞.「高校生直木賞」実行委員会代表,教育出版『精選国語総合』『精選現代文』代表編集者を務める.著書に『奇跡の教室』(小学館),『樋口一葉赤貧日記』(中央公論新社),共著に『教育論の新常識』(中公新書ラクレ),『国語教育が危ない!』(岩波ブックレット)など.

上記内容は本書刊行時のものです。