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アッシリア全史 小林登志子(著/文) - 中央公論新社
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アッシリア全史 (アッシリアゼンシ) 都市国家から世界帝国までの1400年 (トシコッカカラセカイテイコクマデノ1400ネン)

新書
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新書判
352ページ
定価 1,240円+税
ISBN
978-4-12-102841-9   COPY
ISBN 13
9784121028419   COPY
ISBN 10h
4-12-102841-4   COPY
ISBN 10
4121028414   COPY
出版者記号
12   COPY
Cコード
C1222  
1:教養 2:新書 22:外国歴史
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2024年12月2日
最終更新日
2025年1月11日
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紹介

イスラエルの民を虜囚にし、敵対民族を残酷に処刑したとして、アッシリアは『旧約聖書』では悪役として有名だ。
しかしバビロニアの先進文明に学び、交易を行い、長きにわたって栄えた。
紀元前2000年に生まれた小さな都市国家が他国への隷従などを経つつも、シャルマネセル三世、サルゴン二世などにより勢力を拡大。
世界帝国となるが、急速に衰微し、前609年に瓦解するまでを、軍事・宗教・社会など多面にわたって描く。

目次

------目次------

はじめに

序章 アッシリア学事始め――帝国による、帝国での、帝国の発掘
 1 忘れ去られなかったアッシリア
 2 アッシリア遺跡の発掘
 3 「女王」たちの貢献

第1章 「アッシリアの三角」と「ハブル三角」――アッシリアの風土
 1 メソポタミア文明はシュメルから始まる
 2 メソポタミア南部に先行した、北部の村落文化
 3 アッシリアとは
 4 両河の間の肥沃な土地を結んだアッシリア
 5 アッシリアが侵攻した、あるいはされた周辺諸勢力

第2章 アナトリアへおもむいたアッシュル商人――古アッシリア時代Ⅰ
 1 エブラ市から出てきたアッシュル市の情報
 2 「キュル・テペ文書」が伝えるアッシュル商人

第3章 シャムシ・アダド1世無双――古アッシリア時代Ⅱ
 1 シュメル・アッカドの属国だったアッシュル市
 2 情報操作された『アッシリア王名表』
 3 王権簒奪者シャムシ・アダド1世
 4 シャムシ・アダド1世没後の情勢変化

第4章 属国にされたアッシリア王国――中アッシリア時代Ⅰ
 1 前2000年紀後半の古代オリエント世界
 2 アッシリア王国を属国にしたミタンニ王国
 3 「アマルナ文書」が語る時代
 4 前14世紀前半までのアッシリア王国

第5章 領域国家アッシリア王国への転換――中アッシリア時代Ⅱ
 1 国際外交に参入したアッシュル・ウバリト1世
 2 叙事詩に謳われたトゥクルティ・ニヌルタ1世
 3 版図拡大から縮小に転じたティグラト・ピレセル1世治世
 4 アッシリア法に見られる社会

第6章 アッシュル・ナツィルパル2世カルフ市に都す――新アッシリア時代Ⅰ 先帝国期
 1 鉄器時代に入る
 2 アラム人の拡大
 3 残酷なだけか、アッシュル・ナツィルパル2世
 4 連年の軍事遠征を記録したシャルマネセル3世

第7章 強制移住政策を推進したティグラト・ピレセル3世――新アッシリア時代Ⅱ 帝国期
 1 バビロニア王も兼ねたティグラト・ピレセル3世
 2 帝国の構成
 3 アッシリア軍とは
 4 天性の軍人にして、有能な行政官サルゴン2世

第8章 センナケリブ、エサルハドンおよびアッシュル・バニパル3代――新アッシリア時代Ⅲ 絶頂期
 1 悪名高きセンナケリブ王
 2 エサルハドン王、最大版図を達成す
 3 親征しなかったアッシュル・バニパル王
 4 「学者王」アッシュル・バニパル

終章 アッシリア帝国の滅亡とその後
 1 アッシリア帝国の滅亡
 2 アッシリア帝国を滅ぼした新バビロニア王国
 3 記録を残さなかったメディア王国
 4 世界帝国の後継者ペルシア

あとがき

主要参考文献
図版引用文献一覧
アッシリア史略年表
索引

著者プロフィール

小林登志子  (コバヤシトシコ)  (著/文

小林登志子
1949年,千葉県生まれ.中央大学文学部史学科卒業,同大学大学院修士課程修了.古代オリエント博物館非常勤研究員,立正大学文学部講師,中近東文化センター評議員等を歴任.日本オリエント学会奨励賞受賞.専攻・シュメル学.
主著『シュメル―人類最古の文明』(2005,中公新書),『シュメル神話の世界』(共著,2008,中公新書),『文明の誕生』(2015,中公新書),『古代オリエントの神々』(2019,中公新書),『古代メソポタミア全史』(2020,中公新書),『古代オリエント全史』(2022,中公新書),『古代メソポタミアの神々』(共著,集英社,2000),『5000年前の日常―シュメル人たちの物語』(新潮選書,2007),『楔形文字がむすぶ古代オリエント都市の旅』(日本放送出版協会,2009)など.

上記内容は本書刊行時のものです。