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狂伝 佐藤泰志
無垢と修羅
発行:中央公論新社
四六判
608ページ
定価
3,800円+税
- 書店発売日
- 2022年4月19日
- 登録日
- 2022年3月5日
- 最終更新日
- 2022年4月1日
書評掲載情報
2022-07-16 | 東京新聞/中日新聞 朝刊 |
2022-06-25 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 岡崎武志(書評家) |
2022-06-05 |
読売新聞
朝刊 評者: 川添愛(言語学者・作家) |
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紹介
『きみの鳥はうたえる』『海炭市叙景』『草の響き』……
芥川賞候補5回、41歳で自死した作家の全作品と膨大な手紙を読解、「1968年」からバブル期の文学状況と世相、作家の抱えた修羅に圧巻の取材で肉薄した、渾身の書き下ろし1500枚
佐藤泰志は村上春樹と同世代の作家。芥川賞に5度ノミネートされながら受賞できず、1990年に41歳で自死。しかし、2000年代後半になって再評価が進み、『海炭市叙景』『そこのみにて光輝く』『オーバー・フェンス』『きみの鳥はうたえる』『草の響き』などが次々に文庫化され、また映画化されている。
高校生作家として脚光を浴びながら、その作家生活が挫折に満ちたものになったのはなぜか。そして、30年の時を経て、その文学が読者の心を掴むのはなぜか。近親者はもとより、小学校のクラスメイトから大学時代の同人誌仲間、泰志が一方的に思いを寄せた後の直木賞作家・藤堂志津子、ライバルの作家たち、文芸誌編集者らまで、あらゆる関係者に直接話を聞き、文学に希望があふれていた時代の光と影を再構築する。
上記内容は本書刊行時のものです。