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戦争の未来
人類はいつも「次の戦争」を予測する
- 書店発売日
- 2021年12月9日
- 登録日
- 2021年11月8日
- 最終更新日
- 2021年12月3日
書評掲載情報
2022-03-05 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 小谷賢(日本大学教授) |
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紹介
サイバー戦、ロボット、ドローン、気候変動、資源争奪など、多様な手段と要因が複雑に絡み合う危機は迫っている!近代以降、予想された戦争と実相を政治・社会・科学的視点から比較分析、未来予測の困難が、時代を追うごとに増大していることを検証、戦争の不確実性を解き明かす。歴史から得られた将来の戦争への備えと平和への「教訓」。
19世紀以来「次の戦争」がどのように考えられてきたのかを、文化的・科学的背景から描く。当時の政治家の発言・行動、歴史家の分析・提言、さらに当時流行した架空戦記・科学小説と実際の科学の発展から人々は「次の戦争」についてどのように対峙し、想像し、その想像がどのような影響を与えてきたのかを三部構成で考察する。
第一部は、1871年の普仏戦争後に発表されはじめた架空戦記の影響を受けて、奇襲の恐怖が煽られ、軍事技術がどのように発展し、国家が次の戦争への備えをどのように形成してきたのかについて描く。第二部は冷戦以降の混沌とする世界で多様化する戦争の形と変化するアカデミズムの動きについて分析。三部では未来に起こり得る戦争と対策について述べる。結論としては歴史から得られた将来の戦争への備えと平和への「教訓」が説かれる。
日本語版へのまえがき
イントロダクション 次に来る戦争のリスク
第一部
第一章 決戦
第二章 勝負のつかない戦い
第三章 不和の家
第四章 残酷さによる勝利
第五章 平和の失敗
第六章 総力戦
第七章 恐怖の均衡
第八章 抜け出せない核時代
第九章 突然の平和
第二部
第一〇章 戦争の科学
第一一章 死者を数える
第一二章 民主制度と戦争
第一三章 新しい戦争と失敗国家
第一四章 古くからの憎悪と「資源の呪い」
第一五章 介入
第一六章 対反乱から対テロへ
第一七章 対テロから対反乱へ
第一八章 野蛮行為の役割
第一九章 防止策ではなく治療法
第三部
第二〇章 ハイブリッド戦争
第二一章 サイバー戦争
第二二章 ロボットとドローン
第二三章 メガシティと気候変動
第二四章 迫り来る戦争
第二五章 「次の戦争」の未来
上記内容は本書刊行時のものです。