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谷崎潤一郎とオリエンタリズム : 大正日本の中国幻想
発行:中央公論新社
縦200mm
346ページ
価格情報なし
- 初版年月日
- 2003年7月
- 登録日
- 2016年4月16日
- 最終更新日
- 2016年4月16日
紹介
谷崎潤一郎と中国の関係は深い。大正期には、大陸を舞台とするエキゾティシズム溢れる小説を発表し、二度にわたって中国を旅した。郭沫若、田漢、欧陽予倩といった文学者とは、気のおけない仲となった。ところが、中国の風俗物産への憧憬を語る谷崎の作品には、また一方で、中国を発展の可能性のない停滞した老大国だとみなすオリエンタリズムの言説が満ちている。本書は、谷崎潤一郎の中国観の形成と変化を、作品や旅行体験、中国の知識人との交流などから読み解いてゆく試みである。
目次
第1章 「支那趣味」の誕生
第2章 文壇に出るまで
第3章 オリエンタリズムの受容
第4章 「印度趣味」「支那趣味」の言説を読む
第5章 第一回中国旅行
第6章 第二回中国旅行
第7章 中国人文学者との交流
上記内容は本書刊行時のものです。