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アンダークラス
発行:小学館
文庫判
544ページ
定価
940円+税
- 初版年月日
- 2023年1月11日
- 書店発売日
- 2023年1月6日
- 登録日
- 2022年11月11日
- 最終更新日
- 2022年12月29日
書評掲載情報
2023-03-19 | 読売新聞 朝刊 |
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紹介
メモ魔の窓際刑事VS多国籍IT企業
秋田県能代市で、老人施設入居者85歳の死体が近隣の水路から発見された。雪荒ぶ現場、容疑者として浮上したのは、施設で働くベトナム人アインである。
外国人技能実習生のアインは、神戸の縫製工場で働きながら、僅かな収入を母国の家族へ送金する日々を送っていた。劣悪な労働条件に耐えかね失踪。列島を転々として東北にたどり着いた。重篤なガンを患っていた入居者に請われて、自殺を幇助したとの自供を始める。
これで解決か……。捜査官らは安堵したが、ひょんなことから捜査に加わった警視庁継続捜査班の田川信一は、死体の「手」に疑いを抱いた。捜査線上にあがったのは、流通業界の覇者として君臨する世界的IT企業サバンナだった――。
<単行本が発表されたのは2020年秋だが、果せるかな、その1年余り
後の22年冒頭から、極端な円安が進み始めた。作中で「これから、日本人が景気の良いアジアに出て、仕送りする日がくるね」と吐き捨てたアインの予言(=作者の予言)は、着実に成就しつつあるようにも思える>――藻谷浩介氏(地域エコノミスト/巻末解説より)
日本経済の末路を予言した「震える牛」シリーズ最新作!
【編集担当からのおすすめ情報】
食肉業界の闇を暴いた『震える牛』、派遣労働者の悲哀を描いた『ガラパゴス』に続き、シリーズ第三弾となる本書は、アジアの「下級国民」になりゆく我が国の現実を題材としています。円安が進む日本経済への特効薬が見当たらぬなか、せめて矜恃は失うな、という本書のメッセージが心に重く響きます。
目次
プロローグ
第一章 失踪
第二章 潜行
第三章 錯綜
第四章 深掘り
第五章 汚泥
第六章 斜日
エピローグ
上記内容は本書刊行時のものです。