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華の人 有田に生きた薔薇の貴婦人・敏子の物語
発行:小学館
文庫判
368ページ
定価
670円+税
- 初版年月日
- 2015年9月13日
- 書店発売日
- 2015年9月8日
- 登録日
- 2015年9月9日
- 最終更新日
- 2015年8月27日
書評掲載情報
2023-03-04 |
朝日新聞
朝刊 評者: 斎藤美奈子(文芸評論家) |
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紹介
明治大正に生きた名門窯元夫人の鮮烈人生
有田焼が誕生してから2016年で400年目。その節目を前に、名門窯元に嫁いだ女性の鮮烈な生き方を描く。
東京の女学校に通うモダンガールが大恋愛の末に嫁いだ先は皇室御用達の名門窯元だった……。
大正13年に佐賀県有田町の駅に降り立った一人のモダンガール。手にはバイオリンを携え真っ赤な薔薇のコサージュをつけた幅広の帽子をかぶっていた。
「それはまるで天使が降り立ったようだった」
と町の人は噂した。
旭川の実業家の家に生まれ、東京の女学校で学ぶ敏子。恋に落ちた相手はパリ万博で金賞の栄誉に輝いた名門窯・深川製磁の2代目だった。女学生の身で妊娠。そして21歳で有田の深川家に。自由奔放な生き方を愛する彼女と激動の時代ゆえの試練。薔薇のように華麗に生きた彼女の31年の生涯を感動的に綴った小説。
人気エッセイスト伊藤緋紗子氏が執筆した初の小説作品。
「時代に逆らって生きようとする女は、時代の束縛の中で輝くコツを知っている。それが本当に強いオンナの証だと、本書をよんで考えた」(阿川佐和子/オビより)。
上記内容は本書刊行時のものです。