書店員向け情報 HELP
出版者情報
書店注文情報
消された信仰
「最後のかくれキリシタン」--長崎・生月島の人々
- 初版年月日
- 2018年6月4日
- 書店発売日
- 2018年5月30日
- 登録日
- 2018年5月5日
- 最終更新日
- 2018年5月25日
書評掲載情報
2018-09-02 |
読売新聞
朝刊 評者: 森健(ジャーナリスト) |
2018-07-22 |
毎日新聞
朝刊 評者: 中園成生(平戸市生月町博物館・島の館学芸員) |
2018-07-08 |
毎日新聞
朝刊 評者: 広野真嗣(ジャーナリスト) |
2018-07-08 |
産經新聞
朝刊 評者: 河合香織(ノンフィクション作家) |
MORE | |
LESS |
紹介
新・世界遺産から黙殺された島があった!
250年以上も続いたキリスト教弾圧のなかで信仰を守り続けた「かくれキリシタン」たち。その歴史に光を当てようとしたのが日本で22番目の世界遺産となる「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」だ。
ところが、PRのために長崎県が作ったパンフレットからは、「最後のかくれキリシタンが暮らす島」の存在がこっそり消されていた。
その島の名は「生月島(いきつきしま)」。
今も島に残る信仰の姿は、独特だ。音だけを頼りに伝承されてきた「オラショ」という祈り、西洋画と全く違う筆致の「ちょんまげ姿のヨハネ」の聖画……取材を進める中で、著者はこの信仰がカトリックの主流派からタブー視されてきたことを知る。一体、なぜ――。
第24回小学館ノンフィクション大賞受賞作。選考委員激賞!
◎高野秀行(ノンフィクション作家)
「世界遺産の意義とは? キリスト教とは何か? 奥深い問いを投げかける作品だ」
◎三浦しをん(作家)
「いまを生きる『かくれキリシタン』たちの生の声が胸を打つ。綿密な取材に感動した」
◎古市憲寿(社会学者)
「『ちょんまげ姿のヨハネ』をはじめ、謎めいた習俗を紐解く過程が抜群に面白い!」
【編集担当からのおすすめ情報】
「かくれキリシタン」を描いた作品では、作家・遠藤周作氏の小説『沈黙』があまりに有名です。
“弱き転び者”に寄り添う作品を世に送り出した遠藤氏は、生月島で信仰を守り続ける人たちをどう見ていたのか。この点についても、著者は意外な事実を明らかにしていきます。
目次
序 章 ちょんまげ姿の洗礼者ヨハネ
第一章 蔑ろにされた「聖地」
第二章 とても長い祈り
第三章 受け継がれる儀式
第四章 「かくれキリシタン」か「カクレキリシタン」か
第五章 壊し合いの歴史
第六章 「復活」を選ばなかった理由
第七章 バチカンからの視線
終 章 信じ続ける意味は
上記内容は本書刊行時のものです。