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リングサイド 林 育徳(著/文) - 小学館
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リングサイド (リングサイド)

文芸
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発行:小学館
四六判
320ページ
定価 1,800円+税
ISBN
978-4-09-386588-3   COPY
ISBN 13
9784093865883   COPY
ISBN 10h
4-09-386588-4   COPY
ISBN 10
4093865884   COPY
出版者記号
09   COPY
Cコード
C0097  
0:一般 0:単行本 97:外国文学小説
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2021年2月24日
書店発売日
登録日
2020年12月26日
最終更新日
2021年2月20日
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書評掲載情報

2021-12-18 毎日新聞  朝刊
評者: 川本三郎(評論家)
2021-04-25 読売新聞  朝刊
評者: 柴崎友香(作家)
2021-04-17 毎日新聞  朝刊
評者: 川本三郎(評論家)
2021-04-10 毎日新聞  朝刊
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紹介

台湾の新世代作家、堂々のデビュー!

この小説はプロレスについて書いている。
それはつまり、人生について書いているということだ――西加奈子(作家)


知りたかった事が書いてあった。みんなの生活の中でのプロレスの存在意義。 そうか。プロレスラーは記憶の中で、画面の中で生き続けるんだなぁ――棚橋弘至(プロレスラー)


【作品紹介】
「ばあちゃんのエメラルド」
あの頃、親父は漁船に乗っていつも家を空けてるし、お袋も出て行って、家にいるのはばあちゃんと 俺、それに黒犬の来福の3 人だけだった。ばあちゃんと俺は毎晩、古い試合を何度も繰り返し放送する ケーブルテレビで三沢光晴を応援していた。だけど、俺はある日、とんでもないことを知ってしまったんだ――。

「タイガーマスク」
安ホテルの受付バイトをする大学四年生(留年決定)の俺は、バイトの先輩からなぜかタイガーマスクのマスクをもらう。ホテルに“ 配達” される女の子の一人が気になり、ある日、意を決して隣のホテルに彼女を呼んだ。でも、俺にできたのはマスクをかぶったまま彼女としゃべり続けることだけだった。

――プロレスと出逢い、魅せられた人びとの人生ドラマ10話からなる連作短編集


【編集担当からのおすすめ情報】
本作品は、2016年に台湾で出版されました。著者の林育徳氏は、台湾を代表する作家・呉明益氏に師事する新世代の作家で、本作品にてデビューしました。言うまでもなく、熱烈なプロレスファンです。

台湾ではプロレスはメジャーとは言えず、興行も限られています。ファンが日頃、接するのは日本や米国の興行の衛星中継やケーブルテレビによる再放送です。そうした制約がありつつも、プロレスファンはそれぞれの方法で「愛」を深めていきます。

たとえば、18回台北文学賞小説部門大賞を受賞した「ばあちゃんのエメラルド」は、三沢光晴氏の試合を楽しみにする「ばあちゃん」が描かれています。

三沢氏は、2009年に物故されています。
「ばあちゃん」はその事実を知らず、再放送の映像を見ながら、三沢氏への熱を持ち続けるのです。主人公の孫はネットで悲報を知ったものの、その事実を「ばあちゃん」に伝えられず――といった物語です。

そのほか、台湾のインディーズ団体を題材にしている短編もあり、台湾という島国でいかにプロレス文化が華開いているかがよくわかります。

本書の各話は独立していますが、花蓮がモデルとされる地方都市を舞台として、緩やかに繋がっています。台湾のローカル文化に関心がある方にもオススメです。

目次

著者まえがき
退任の辞
タイガーマスク
西海広場
紅蓮旅社
無観客試合
テーブル、はしご、椅子
ばあちゃんのエメラルド
オレンジアナウンサー失踪事件
パジロ
青い夜行列車
訳者あとがき

上記内容は本書刊行時のものです。