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がいなもん 松浦武四郎一代
発行:小学館
四六判
320ページ
定価
1,700円+税
- 初版年月日
- 2018年6月13日
- 書店発売日
- 2018年6月8日
- 登録日
- 2018年5月15日
- 最終更新日
- 2018年5月26日
書評掲載情報
2020-03-15 | 毎日新聞 朝刊 |
2018-08-11 |
朝日新聞
朝刊 評者: 齋藤純一(早稲田大学教授) |
2018-07-29 | 東京新聞/中日新聞 朝刊 |
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紹介
“北海道の名付け親”を描いた決定版小説!
明治16年。齢60を過ぎても矍鑠としている松浦武四郎は、絵師の河鍋暁斎の家にやって来ては、暁際の娘の豊に昔語りを始めるのだった――。
武四郎は、文化15年に伊勢国、今の三重県松阪に生まれた。早くから外の世界に興味を持ち、16歳で家出する。その後は、蝦夷地をはじめ日本全国を歩いた冒険家として、また“北海道の名付け親”として知られる。
蝦夷地は6回も訪れ、アイヌと親しく交わり、9800(!)ものアイヌの地名を記した地図を作り、和人による搾取の実態を暴いて公にしたため、命を狙われた。そして、〈北海道〉は最初の提案では、〈北加伊道〉だったという。そこにはアイヌの人々に対して籠められた武四郎の思いがあった。蝦夷地通として、吉田松陰や坂本龍馬にも相談に乗っていた。
ただ、武四郎の凄さはこれだけではない。
古銭をはじめとして一流の蒐集家であり、古希の記念に富士登山をしたり、葬儀の一部始終を記した遺言状を作ったり、一畳敷の茶室を自分の棺にしようとしたり、〈終活〉にも達人ぶりを見せていた。
武四郎老人が自らの生涯を振り返るという形式で、「傑物にして奇人」であった全貌に迫る伝記小説。
【編集担当からのおすすめ情報】
今年(2018年)、生誕200周年事業が三重県松阪市で行われ、北海道150年記念事業のなかでも、キーパーソンとして北海道のホームページでも詳しく紹介されています。涙と笑いのエピソードが盛り込まれ、しんみりと心に響く長編小説です。
上記内容は本書刊行時のものです。