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ぼくの死体をよろしくたのむ
発行:小学館
四六判
258ページ
定価
1,500円+税
- 初版年月日
- 2017年3月5日
- 書店発売日
- 2017年2月28日
- 登録日
- 2016年12月28日
- 最終更新日
- 2017年2月16日
書評掲載情報
2017-07-02 |
毎日新聞
朝刊 評者: 湯川豊(文芸評論家) |
2017-04-23 | 読売新聞 朝刊 |
2017-04-16 |
産經新聞
朝刊 評者: 青柳いづみこ(ピアニスト、文筆家) |
2017-04-01 | 日本経済新聞 朝刊 |
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紹介
ちょっと奇妙で愛しい物語の玉手箱
ヴァラエティ豊かな18篇からほんの一部をご紹介――
「大聖堂」
家賃は格安で2万円。そのかわり、一匹だけ扶養義務を負うというのがこのアパートの決まり。動物は三種(猫と兎とぼくの知らない小さな生き物)。そのなかからぼくは三番目を選んだ。四つ足でなめらかな毛、耳が立っていて、目はぱっちりと大きい。背中に一対の小さな羽根をたたんでいる――ぼくは〈つばさ〉と名づけた。
「ぼくの死体をよろしくたのむ」
「恋愛の精算に他人をもちこむのって、ずるくないですか」「そうよ、ずるいの、わたし」--銀座 午後二時 歌舞伎座あたり。知らない男と二人でてのひらに乗るぐらいの小さな男の人を助けた。「恋人を助けてほしい」と小さな人は言う。『猫にさらわれたのだ』と。
「二百十日」
伯母の代わりにやってきたのは「るか」という男の子だった。彼は少し魔法が使えるのだという。時間の流れを変えることができるのだ。
「スミレ」
人間を精神年齢に応じた外見にするための技術は、今世紀後半に発達した。わたしの実年齢は58歳だけれど精神年齢は18歳なので、宿舎の中では18歳の姿で過ごす。
上記内容は本書刊行時のものです。