版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
開高健のパリ 開高 健(著/文) - 集英社
..
【利用不可】
この書影の使用については、
出版社にご相談ください。

書店員向け情報 HELP

書店注文情報

受注センター:
注文電話番号:
注文FAX番号:
なし
販売部代表(雑誌,問い合わせ等):
注文電話番号:
注文FAX番号:
なし
注文サイト:

開高健のパリ (カイコウタケシノパリ)

このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:集英社
A5判
縦216mm 横151mm 厚さ14mm
重さ 354g
128ページ
定価 2,000円+税
ISBN
978-4-08-781677-8   COPY
ISBN 13
9784087816778   COPY
ISBN 10h
4-08-781677-X   COPY
ISBN 10
408781677X   COPY
出版者記号
08   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2019年7月13日
最終更新日
2019年9月4日
このエントリーをはてなブックマークに追加

書評掲載情報

2020-01-12 毎日新聞  朝刊
評者: ひきたよしあき(博報堂スピーチライター)
MORE
LESS

紹介

パリは作家開高健にとって、20代の終わりに初めて訪れて以来何度も足を運んだ特別な場所。そのパリについて書かれたエッセイを選りすぐって編み直し、またほとんど知られていないユトリロについての評論と絵の解説を25点の絵とともに掲載した、開高健初めての「大人の絵本」です。

「はじめてパリへいったときは信じられなかった。歓喜が噴水のようにこみあげてきて、ホテルでおとなしく寝ていられたものではなかった。足の向くまま徹夜で歩きまわり、くたくたに疲れて夜明け頃、パンの香りや霧といっしょにホテルにもどった。壮大な石の森のような夜のパリを靴音たててさまよい歩き、暗がりから浮かびあがる紺地の町名板を読んで、これはどの本にでてきた町だ、あれは誰かが住んでいた町だと記憶をまさぐるのは愉しみだった。そして、一にも信じられず、二にも信じられず、三にも信じられなかった。」(本書「靴を投げて」より)

「数年前、パリにいたとき、某夜、知人のマダムにつれられて第16区のお屋敷町へでかけたことがあった。夜食をとるための小さな集りということだったが、知人のマダムは私に
“昔の金持ち"の家を見せてあげるわヨ、といった。
夜ふけに自動車でつれこまれたそのお屋敷はさながら苔むす屍であった。薔薇模様の鍛鉄の鉄門をギィとおして入ると、“中央参道"といいたくなるような白い砂利道があって、邸内には原生林にありそうな頑強、古怪な栗の木が幾本となく聳え、枯葉と苔の匂いがしめやかに漂っている。」(本書「ドアと文学」より)

2019年の没後30年から2020年の生誕90年にかけての1年間は「開高健TheYear」。開高健の豊穣なる文章の世界に触れてみませんか。解説は作家角田光代。

【本書の内容】
開高健とパリ――解説にかえて 角田光代
開高健・ユトリロ 関連地図
年譜 開高健とパリの旅
「モーリス・ユトリロ」
「タケシのパリ」
パリ断章1)「靴を投げて」
パリ断章2)「お酢とぶどう酒」
パリ断章3)「季節の上に死ぬな」
パリ断章4)「ドアと文学」
パリ断章5)「革命はセーヌに流れた」
パリ断章6)「続・思いだす」
「声の狩人」

上記内容は本書刊行時のものです。