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天皇機関説タイフーン 平山 周吉(著) - 講談社
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天皇機関説タイフーン (テンノウキカンセツタイフーン)

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発行:講談社
四六変型判
464ページ
定価 2,800 円+税   3,080 円(税込)
ISBN
978-4-06-541508-5   COPY
ISBN 13
9784065415085   COPY
ISBN 10h
4-06-541508-X   COPY
ISBN 10
406541508X   COPY
出版者記号
06   COPY
Cコード
C0021  
0:一般 0:単行本 21:日本歴史
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2025年10月7日
最終更新日
2025年11月14日
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書評掲載情報

2026-01-10 日本経済新聞  朝刊
評者: 辻田真佐憲(近現代史研究者)
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紹介

言論はいかに弾圧され、口を封じられるのか。どうやって人々は生き延びるのか。
台風の如く、人々を翻弄し、敗戦に至る日本の行く末を決定した天皇機関説事件。
「昭和百年」に「合法無血のクーデター」の真相に迫る。

評伝『江藤淳は甦える』の著者による、天皇と憲法をめぐる人間ドラマ!

宮沢俊義は蓑田たちから次のターゲットとされていた。昭和十年には危うい位置に座っていたのである。美濃部の後を継いだ憲法学の少壮教授は、いかに巧みにサバイバルしたか。それは当人には棘となり、良心は痛み続け、戦後にまで尾を曳く。美濃部とは違う宮沢の「小さい」ありよう。それを他人事として批判するだけではすまされない。大なり小なりあの「小さい」ありようは当時の人々に内在していた。当時に限定することなく、いまの我々、いや私にもそれがあることを認めざるを得ない。史料を注意深く読んでいくと、その「小さい」ありようは、東京帝大出の官僚にも、政治家にも、それどころか、首相で海軍大将の岡田啓介にも、はるか上の「最後の元老」西園寺公望にも、雲の上の昭和天皇にも分有されていたのではないかとも思えてきた。けっして他人事ではないのだ。(あとがきより)

目次

■目次
第一章 憲法と東大法学部 「硬」の美濃部達吉、「軟」の宮沢俊義
第二章 「抹殺学士」蓑田胸喜と「原理日本」の愛読者たち
第三章 美濃部「免職」の危機と、蓑田の「談笑解決」術
第四章 自称「憲法学者」松田源治文相、自ら渦中に飛び込む
第五章 「維新」四月号が企画した貴族院議員「機関説賛成反対」アンケート
第六章 政党没落の殊勲者 : 鈴木喜三郎政友会総裁と山本悌二郎元農相
第七章 岩波茂雄と長谷川如是閑の後退
第八章 検察と検閲の現場は口を揃える : 「問題は天皇機関説ではなかった」
第九章 昭和天皇が精読したパンフレット『大日本帝国憲法の解釈に関する見解』
第十章 「逆臣」真崎甚三郎から見える昭和十年
第十一章 天皇も三島も丸山も、真崎を嫌った
第十二章 もうひとつ奥にある「顕教」と「密教」
第十三章 『肉弾』世代の、怒れる在郷軍人たち
第十四章 美濃部の貴族院議員辞職と「陛下の思し召し」
第十五章 「御用掛」清水澄の「憲法」定例進講と時事解説
第十六章 天皇機関説事件、終息す
第十七章 庶民たちの「天皇機関説」世間噺
第十八章 「君の説、借りたよ」宮沢と丸山と美濃部の「八月革命説」
あとがき

著者プロフィール

平山 周吉  (ヒラヤマ シュウキチ)  (

一九五二年東京都生まれ。雑文家。慶応義塾大学文学部国文科卒。雑誌、書籍の編集に携わってきた。昭和史に関する資料、回想、日記、雑本の類を収集して雑読、積ん読している。著書に『昭和天皇「よもの海」の謎』(新潮選書)、『戦争画リターンズ──藤田嗣治とアッツ島の花々』(芸術新聞社、雑学大賞出版社賞)、『江藤淳は甦える』(新潮社、小林秀雄賞)、『満洲国グランドホテル』(芸術新聞社、司馬遼太郎賞)、『小津安二郎』(新潮社、大佛次郎賞)、『昭和史百冊』(草思社)がある。近々、草森紳一との共著『大正天皇』(コトニ社)を刊行予定。boid / VOICE OF GHOST より刊行中のkindle 版『江藤淳全集』責任編集者。

上記内容は本書刊行時のものです。