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愛子さま 女性天皇への道 高森 明勅(著/文) - 講談社ビーシー
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愛子さま 女性天皇への道 (アイコサマ ジョセイテンノウヘノミチ)

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四六判
240ページ
定価 1,700円+税
ISBN
978-4-06-537738-3   COPY
ISBN 13
9784065377383   COPY
ISBN 10h
4-06-537738-2   COPY
ISBN 10
4065377382   COPY
出版者記号
06   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2024年10月4日
最終更新日
2024年11月22日
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紹介

ついに国連の「女性差別撤廃委員会」も皇室典範の改正を勧告! 世論調査では9割が「女性天皇」を認めているのに、政府はなぜ「男系男子」にこだわるのか? 愛子さまが天皇になるべき「5つの理由」を今、明快に説く。

1の理由=女性天皇を排除する現在の皇位継承ルールでは、皇室そのものが存続できなくなる。
2の理由=天皇は「国民統合の象徴」。その象徴に男性しかなれないルールは、いびつである。
3の理由=天皇の後継者は、天皇との血縁が最も近く、おそばで感化・薫陶を受けた方がふさわしい。
4の理由=天皇という地位は「国民の総意」に基づくべき。国民の気持ちを無視してよいのか。
5の理由=「ジェンダー平等」は、現代における普遍的な価値観である。

2024年春、学習院大学を卒業し、日本赤十字社の嘱託職員となられた天皇家のご長女・敬宮愛子さま。「両陛下のただひとりの内親王殿下」に寄せられる期待は、「愛子さまにこそ、天皇陛下になってほしい――」というもの。

世論調査では「女性天皇」を認める国民が、今や「9割以上」という。しかし、国会では「男系男子」以外への皇位継承以外はまったく検討されていない。なぜ、「男系男子」だけにこだわるのか。明治以降にできた短い歴史の皇位継承制度であるのに……。いっぽうで、「男系男子」に限ることは、近い将来の皇室の破綻さえ招きかねない。「だから、今こそ女性天皇を実現させる制度改革が必要」 だという。そのために私たちが目指すことは、「天皇陛下の長子が皇位継承資格を持つこと」。今から変えるために、私たちができること。気鋭の皇室研究者が、「女性天皇実現までの道」を、明快に説く。

目次
○第1章 天皇にふさわしい品格――愛子さまに期待があつまる理由
○第2章 女性天皇を除外する不思議――欠陥をかかえる皇位継承ルールの是正へ
○第3章 歴史の中の女性天皇――日本らしさの証明
○第4章 皇太子が不在の令和皇室――欠陥ルールの皇位継承順序を見直す
○第5章 これからますます大切になる皇室――未来に向けた存在意義
○第6章 皇室典範はこう変える――私の改正案
○エピローグ 愛子さまが天皇になるべき「5つの理由」

目次

愛子さま 女性天皇への道

第1章 天皇にふさわしい品格 愛子さまに期待が集まる理由

天皇陛下の後継者に最もふさわしい皇族は?
国民の中に入っていく愛子さま
未来がいつまでも不確定という残酷さ
「生んでくれてありがとう」愛の輝き
ファンタジーとして描かれた「女性天皇」としての素質
昭和天皇から受け継がれる平和への思い
「敬宮愛子」というお名前に込められた天皇陛下の願い
天皇陛下から愛情あふれる教育

第2章 女性天皇を除外する不思議 欠陥をかかえる皇位継承ルールの是正へ

「世襲」のルールの問題点
根拠がない「男系男子」限定
女系でも血統はつながる、男系でも王朝が交替する
「男系男子」限定は明治の皇室典範から
男系限定の理由はすでに失われている
皇位継承の安定化のためには構造的な欠陥を解消するしかない
目先だけの皇族数確保策はなぜダメか?
前例がない養子縁組による皇族身分の取得
憲法違反の疑いがぬぐえない旧宮家プラン
皇統を途絶えさせて国民出身の天皇を生み出す暴挙

第3章 歴史の中の女性天皇 日本らしさの証明

「天皇」が登場するまで
最初の「天皇」は女性の推古天皇だった
皇統は女系でつながったという事実
女性天皇は男尊女卑の風潮が強い東アジアできわだつ日本の独自性

第4章 皇太子が不在の令和皇室 欠陥ルールの皇位継承順序を見直す

皇太子が不在という重大な事実
皇太子と傍系の皇嗣は大違い
秋篠宮殿下の即位はリアルに想定しにくい
今の皇位継承順序を固定化すると秋篠宮家にご迷惑
秋篠宮家はジェンダー平等を尊重される
皇太子が不在のままなら次代への受け継ぎに支障が生じる
皇室の丁重で神聖な祭祀を継承するためには「皇太子」が大切

第5章 これからますます大切になる皇室 未来に向けた存在意義

天皇、皇室をめぐる制度はなぜ必要なのか?
「国民」というまとまりの基礎を支える天皇、皇室
「同じ国民」という自覚が民主主義を成り立たせる
被災者を包摂する現地へのお出まし
白いキャンバスに描き上げる能動的な象徴天皇像とは?
「象徴天皇であるべし」という憲法による要請
天皇誕生日に見た不思議な光景
人々の心の状態を高める天皇と皇室
世襲の核心は精神の継承

第6章 皇室典範はこう変える 私の改正案

憲法が皇位の世襲を要請しているので皇室典範の改正はどうしても必要
皇位継承は直系優先の一方で原則として退位を認めないルール
皇室の「聖域」性を守るために
皇族代表と三権の長が一堂に会する皇室会議
「男系男子」を削除する
内親王、女王がご結婚後も皇族の身分のまま
「女性宮家」を創設する改正案

エピローグ 愛子さまが天皇になるべき「5つの理由」

著者プロフィール

高森 明勅  (タカモリ アキノリ)  (著/文

高森 明勅  (たかもり あきのり)
皇室研究者、國學院大學講師。専攻は、神道学、日本古代史。
1957年、岡山県倉敷市に生まれる。國學院大學文学部卒業後、同大学院博士課程単位取得。國學院大學日本文化研究所研究員、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当などを歴任。小泉純一郎内閣当時の「皇室典範に関する有識者会議」において8名の識者、皇室研究の専門家のひとりとしてヒアリングに応じる。近著には、『ビジュアル版 私たちが知らなかった天皇と皇室』(SBビジュアル新書)、『「女性天皇」の成立』(幻冬舎新書)などがある。「プレジデントオンライン」にて『高森明勅の「皇室ウォッチ」』を月1回連載中。

上記内容は本書刊行時のものです。