版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
構造の奥 レヴィ=ストロース論 中沢 新一(著/文) - 講談社
..
詳細画像 0
【利用不可】

書店員向け情報 HELP

構造の奥 レヴィ=ストロース論 (コウゾウノオク レヴィ=ストロースロン)

このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:講談社
四六判
240ページ
定価 1,800円+税
ISBN
978-4-06-535248-9   COPY
ISBN 13
9784065352489   COPY
ISBN 10h
4-06-535248-7   COPY
ISBN 10
4065352487   COPY
出版者記号
06   COPY
Cコード
C0310  
0:一般 3:全集・双書 10:哲学
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2024年3月1日
最終更新日
2024年11月26日
このエントリーをはてなブックマークに追加

書評掲載情報

2024-06-01 日本経済新聞  朝刊
MORE
LESS

紹介

「構造主義」は終わらない。「構造」が秘めた本当の「力」を解き明かし、その潜勢力を新展開させる決定版!
仏教と構造主義そして真のマルクス主義に通底する「二元論の超克」は、革命的な人文「科学」を生み出す思考となりうるはずだ。新しい「構造主義」の可能性を著者は丁寧に取り出す。
もう一つの人類学の可能性は、夭折した弟子のリュシアン・セバークの中にもあった。師レヴィ=ストロースと若き研究者は、南米インディオの神話の構造分析に取り組んだ。マルクス主義をベースにした「構造主義」が創始された時に起こった師弟関係の美しくも悲しい物語。記号学的な枠組みを超えて、人間科学の「プロレタリア」としての人類学の使命を読み解いていく。
さて、「構造」をレヴィ=ストロースはこのように認識している。
「双分制の明白な諸形態を、その真の本性は、別のはるかに複雑な構造が表面的にゆがんであらわれたものとして扱ったほうがよいのではないかということであった」
人類の思考は実は複雑なものなのだ。二元論と三元論が、動的に組み合わされて、さまざまな神話や事象が生み出される過程を解読することで見えてくる人類学とは、いかなるものなのか?
「構造」の「奥(heart)」へと至る道を示す「人類学」の道標である。

【目次】
プロローグ 革命的科学

第一章 構造主義の仏教的起源
 レヴィ=ストロースと仏教/仏教の中の構造主義/構造主義の中の仏教

第二章 リュシアン・セバーク小伝
 高等研究院での出会い/新しい神話研究/変換の論理/神話の公式/『神話論理』の朝/プエブロ神話学へ/アチェ族の夢分析/『マルクス主義と構造主義』/悲劇的な死

第三章 構造の奥
  双分制/レヴィ=ストロースの弁証法/互酬性の謎/重力論と贈与論/フランス啓蒙主義/人間科学のアインシュタイン/対称性のほうへ

第四章 仮面の道の彼方へ

 地震多発地帯/ブリティッシュ・コロンビアのレヴィ=ストロース/カミナリ鳥・クジラ・ナマズ/スワイフエ仮面/ゾノクワ鬼女

 剣とナマズ/ゾノクワと山姥/山の神の影/ポトラッチと市/仮面の道は続く

エピローグ

注および引用・参考文献

目次

【目次】
プロローグ 革命的科学

第一章 構造主義の仏教的起源
 レヴィ=ストロースと仏教/仏教の中の構造主義/構造主義の中の仏教

第二章 リュシアン・セバーク小伝
 高等研究院での出会い/新しい神話研究/変換の論理/神話の公式/『神話論理』の朝/プエブロ神話学へ/アチェ族の夢分析/『マルクス主義と構造主義』/悲劇的な死

第三章 構造の奥
  双分制/レヴィ=ストロースの弁証法/互酬性の謎/重力論と贈与論/フランス啓蒙主義/人間科学のアインシュタイン/対称性のほうへ

第四章 仮面の道の彼方へ
1 地震多発地帯/ブリティッシュ・コロンビアのレヴィ=ストロース/カミナリ鳥・クジラ・ナマズ/スワイフエ仮面/ゾノクワ鬼女
2 剣とナマズ/ゾノクワと山姥/山の神の影/ポトラッチと市/仮面の道は続く

エピローグ

注および引用・参考文献

著者プロフィール

中沢 新一  (ナカザワ シンイチ)  (著/文

中沢新一(なかざわ・しんいち)
1950年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。京都大学特任教授。思想家。
著書に『増補改訂 アースダイバー』(桑原武夫賞)、『カイエ・ソバージュ』(小林秀雄賞)、『チベットのモーツァルト』(サントリー学芸賞)『森のバロック』(読売文学賞)『哲学の東北』(青土社、斎藤緑雨賞)など多数ある。

上記内容は本書刊行時のものです。