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神武天皇の歴史学 外池 昇(著/文) - 講談社
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神武天皇の歴史学 (ジンムテンノウノレキシガク)

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発行:講談社
46
272ページ
定価 1,800円+税
ISBN
978-4-06-534464-4   COPY
ISBN 13
9784065344644   COPY
ISBN 10h
4-06-534464-6   COPY
ISBN 10
4065344646   COPY
出版者記号
06   COPY
Cコード
C0321  
0:一般 3:全集・双書 21:日本歴史
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2023年11月29日
最終更新日
2024年3月26日
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書評掲載情報

2024-03-17 読売新聞  朝刊
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紹介

天皇の初代とされる神武天皇は、生没年はもちろん、その実在さえ定かではない。しかし、伝説上の重要人物として、日本の歴史に大きな影響を与え、論争を呼び起こし、時に政治問題となってきた。天皇陵をめぐる近世・近代史の研究者である著者が、「神武天皇陵」の所在地論争と、橿原神宮の創建を軸に、「歴史学の主題」としての神武天皇に迫る。
初代天皇の墓所「神武天皇陵」は、実は江戸時代になるまで定かではなかった。元禄時代の江戸幕府の調査で、奈良・四条村の塚山に「定められた」のである。しかし、当初からこれには異論があり、幕末期には孝明天皇の意思により、その300メートルほど南の「神武田」に改められ、ここが、現在も天皇が参拝を行う神武天皇陵となっている。一方、国学者の本居宣長らは、畝傍山中の丸山を主張して根強い支持を得ており、明治期になっても「疑念」はくすぶり続けた。さらに、水戸学の巨頭・徳川斉昭、寛政の三奇人・蒲生君平、幕末の能吏・川路聖謨、明治大正の文人画家・富岡鉄斎らの見解もみていく。
また、神武天皇を祀る橿原神宮の創建と隆盛に尽力し、のちに決裂した民間勤王家・奥野陣七の生涯や、明治期に「神武天皇祭」に冷徹な目を向けたお雇い外国人にも注目し、「紀元節」から「建国記念の日」へと、現代にいたる「神武天皇」と日本社会をとらえ直す意欲作。

目次
序章 現代の神武天皇
第一章 三ヵ所の神武天皇陵
第二章 攘夷の気運と幕末動乱
第三章 奈良奉行所与力の結論
第四章 文久の修陵
第五章 明治天皇の親祭
第六章 橿原神宮と民間結社
第七章 消えない疑念
終章 紀元節から「建国記念の日」へ

目次

序章 現代の神武天皇
1 歴史学のなかの神武天皇
2 歴史教科書にみる神武天皇
3 神武天皇陵と橿原神宮
第一章 三ヵ所の神武天皇陵
1 元禄の修陵
2 本居宣長と蒲生君平の説
第二章 攘夷の気運と幕末動乱
1 徳川斉昭の建議 
2 奈良奉行・川路聖謨の宣長批判
3 孝明天皇の「叡念」
第三章 奈良奉行所与力の結論
1 中条良蔵の報告書
2 本居宣長・蒲生君平への反論
3 結論は「神武田」(ミサンサイ)
第四章 文久の修陵
1 宇都宮藩戸田家の「建白」
2 孝明天皇の「御達」と神武天皇陵の「成功」
第五章 明治天皇の親祭
1 神武天皇陵前での「告文」
2 富岡鉄斎・津久井清影の疑念と大沢清臣
第六章 橿原神宮と民間結社
1 勤王家・奥野陣七の奮闘
2 橿原神宮の鎮座と確執
第七章 消えない疑念
1 白野夏雲の危惧
2 お雇い外国人の視点
終章 紀元節から「建国記念の日」へ
あとがき

文献目録
索引

著者プロフィール

外池 昇  (トイケ ノボル)  (著/文

1957年、東京都生まれ。成城大学大学院文学研究科日本常民文化専攻博士(後期)課程単位取得修了。調布学園女子短期大学日本語日本文化学科専任講師等を経て、現在、成城大学文芸学部教授。博士(文学、成城大学)。著書に『幕末・明治期の陵墓』『天皇陵の近代史』『事典 陵墓参考地ーもうひとつの天皇陵』(吉川弘文館)、『天皇陵の誕生』(祥伝社新書)、『検証 天皇陵』(山川出版社)、『天皇陵ー「聖域」の歴史学』(講談社学術文庫)ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。