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DEEP LIFE 海底下生命圏 生命存在の限界はどこにあるのか 稲垣 史生(著/文) - 講談社
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DEEP LIFE 海底下生命圏 生命存在の限界はどこにあるのか (ディープ ライフ カイテイカセイメイケン セイメイソンザイノゲンカイハドコニアルノカ)

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発行:講談社
新書判
272ページ
定価 1,100円+税
ISBN
978-4-06-531933-8   COPY
ISBN 13
9784065319338   COPY
ISBN 10h
4-06-531933-1   COPY
ISBN 10
4065319331   COPY
出版者記号
06   COPY
Cコード
C0244  
0:一般 2:新書 44:天文・地学
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2023年4月20日
最終更新日
2024年1月24日
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書評掲載情報

2023-06-24 朝日新聞  朝刊
評者: 佐藤健太郎(サイエンスライター)
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紹介

これまで生命が存在しないと思われていた「海底地下の世界」。
しかし、そこには地上を超える豊かな「生命圏」が広がっていた!

海底下の掘削調査で採取された「地質コア試料」から発見されたさまざまな微生物群。
・微生物たちはいつからそこにいて?
・なにから栄養を摂っているのか?
・なぜ超高温・超高圧(アッチアチのカッチカチ)の世界に耐えられのか?
これらの謎を追っていくと、そこには、これまで考えられていた生命観とは違った「生命システム」が見えてきます!

海底下深部からの地質コア試料から培養された古細菌(アーキア)には、御年・数千万歳を超えるものも!!
120度以上の高温、海底下2000メートルの高圧世界でも生き続ける!
食べるものがない「超貧栄養状態」を微生物たちは、どのようにサバイブしているのか!?
微生物の生命維持の限界はどこにあるのか?

地球科学はもちろん、生命の起源やその存続の謎へと迫っていくサイエンスのおもしろさを、実際に行われた「海底下生命圏科学掘削調査」の歴史とともに臨場感あふれる筆致で紹介していきます。

著者は、大学院生時代に出逢った科学誌「science」に掲載された「海底下地質サンプルからの微生物発見」の論文に衝撃を受け、その後、さまざまな科学掘削調査に参加、さらに海洋研究開発機構(JAMSTEC)が運用する地球深部探査船「ちきゅう」の調査航海を指揮しながら、極限環境に生きる微生物の調査を行っている研究者です。

海底地下の世界から「生命とは何か」という根源的な問いをもとに、「地球-生命システム」という大きな展望へと広がっていく、サイエンスのフロティアを紹介します!

目次

 プロローグ 海底下の世界にようこそ!

第1章 海底下の住人はだれ?――ペルー沖海底下生命圏探査
     地球微生物学との出会い
     海洋科学掘削とその歴史
     旅立ち:サンディエゴからバルパライソへ
     はじめてのジョイデス・レゾリューション号乗船記
     未知の海底下生命圏へ突き進め 
     海底下の住人はだれ?
      コラム1 海洋フロンティア開拓の歴史

第2章 1億年以上前から生きている!?――南太平洋環流域海底下生命探査
     海の砂漠とは
     酸素の行方を追え:タヒチからオークランドへ
     超スローライフの発見:長生きの秘訣とは?
     キッツキツの世界:微生物は隙間がスキ
      コラム2 紺碧の海とゴミパッチ問題

第3章 生命存在の限界を探る――下北八戸沖石炭層生命圏探査
     地球深部探査船「ちきゅう」の門出
     あの日の「ちきゅう」
     下北八戸沖の海底下で何がおきているのか
     海底下の森は生きていた
     培養はできるのか?
     古代きのこがニョッキ!?
     絶滅の危機:なぜバイオマスは急激に低下したのか?
      コラム3 海底エネルギー資源と微生物

第4章 生命の温度限界に挑む――室戸沖温度限界生命圏探査(T-リミット)
     CHIKYU+10でのひらめき
     室戸岬沖の海底下で何がおきているのか
     キッツキツでアッツアツの世界
     胞子になって生き残る
     海底下深部の超好熱性微生物生態系とは何か
     限界生命圏で生きていくには
      コラム4 海底下生命圏を紡ぐ蜘蛛の糸

第5章 海底下生命圏とは何か
     海底下の生命居住可能空間と微生物量
     バクテリア×アーキアの論争
     表層世界に匹敵する海底下生命圏の多様性
     培養された海底下の住人:ベスト5
      コラム5 世にも奇妙な冥界の主と常識外れな地下生命体

第6章 まだ見ぬ先へ――海洋・地球・生命フロンティア科学の挑戦
     海底下の海:海洋地殻内の生命圏フロンティア
     マントル到達に必要な技術
     M2Mミッションとハワイ沖パイロット孔掘削プロジェクト
     海底下生命圏探査と地球外生命探査
      コラム6 特別寄稿--平朝彦「知球好子さんのその後」

 エピローグ 地球―人間システムの未来に向けて

著者プロフィール

稲垣 史生  (イナガキ フミオ)  (著/文

1972年、福島県郡山市生まれ。福島県立安積高等学校卒業、九州大学農学部農芸化学科卒業、同大学院農学研究科遺伝子資源工学専攻博士課程修了、農学博士。専門は地球微生物学。国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)高知コア研究所地下生命圏研究グループリーダー・研究所長代理、海洋掘削科学研究開発センター長代理、研究プラットフォーム運用開発部門マントル掘削プロモーション室長を経て、現在はSIP海洋玄武岩CCS基礎調査研究プロジェクト長・上席研究員。東北大学大学院理学研究科教授、早稲田大学ナノ・ライフ創新機構研究院客員教授、高知大学大学院総合人間自然科学研究科客員教授を兼任。アメリカ地球物理学連合(AGU)・日本地球惑星科学連合タイラ賞、欧州地球科学連合コペルニクスメダル、米国科学アカデミーコザレリ賞、国際地球化学会・欧州地球化学協会フェロー、AGUフェロー、石油技術協会特別賞、2023年度フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト賞などを受賞。

上記内容は本書刊行時のものです。