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恋愛の授業 恋は傷つく絶好のチャンス。めざせ10連敗! 丘沢 静也(著/文) - 講談社
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恋愛の授業 恋は傷つく絶好のチャンス。めざせ10連敗! (レンアイノジュギョウ コイハキズツクゼッコウノチャンス メザセジュウレンパイ)

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発行:講談社
四六判
328ページ
定価 2,000円+税
ISBN
978-4-06-531851-5   COPY
ISBN 13
9784065318515   COPY
ISBN 10h
4-06-531851-3   COPY
ISBN 10
4065318513   COPY
出版者記号
06   COPY
Cコード
C0310  
0:一般 3:全集・双書 10:哲学
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2023年3月20日
最終更新日
2024年1月9日
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紹介

「恋愛作法の達人になるのは、ふふ、無理だろうけど、「恋する私」や「失恋した私」をながめる眼鏡くらいは、手に入るかも」(「シラバス(2019前期)」より)
「恋愛学」と学生の間で呼ばれた都立大学の人気授業を書籍化! 
恋愛に正解はない――だからそれは自分や他人について考える絶好の機会になる。
オペラ、文学、哲学、映画、ドラマなど多彩な素材から繰り出される問いの数々と、出席者の等身大の声でつくりあげられた異色にして極上の授業の報告。

金曜4限の「ドイツ語圏ドイツ文化論」、学生たちがつけたまたの名を「恋愛学」。2010年頃に始まったこの授業は、「彼(彼女)にも受講してほしい」と口コミで広がり、ついには参加者200名超にも及ぶ人気講義になりました。
《カルメン》や《ドン・ジョヴァンニ》などのオペラ、太宰治の恋文、ヴィトゲンシュタインの哲学、『存在の耐えられない軽さ』にドラマ『あまちゃん』まで、多彩な素材をもとに恋愛について考えます。
授業を彩るもうひとつの重要な要素が授業のリアクションペーパー、通称「紙メール」。「草食化」、「恋愛離れ」というレッテルを貼られがちな20代の等身大の声を導きの糸に、授業は縦横無尽に展開していきます。
恋は、がんばったからといって上手くいくものではありません。相手の気持ちはもちろん、自分の気持ちもコントロールできない。「私は、私という家の主人ですらない」(フロイト)のが人間です。コントロールできない局面でどうふるまうか――。恋愛に正解はありません。だからこそ恋について考えることは、「私」やコミュニケーションについて考えを深める、またとない機会でもあります。
「パルラ・バッソ(低い声で語れ)」、「捨恋」、「オイラー図」、「136問題(「伝えたいことが10あったとする。文字情報で伝わるのは1。声の調子や表情や身ぶりなどで伝わるのは3。残りの6は伝わらない」)」……ユニークで一度聞いたら忘れられない合言葉の数々。思わず自分の恋も語りだしたくなる? 感情揺さぶる〈実況中継〉講義。

【本書の内容】
「あしたの天気は、晴れか曇りか雨です」――反証可能性
モテる男は叫ばない――136問題
「カタログの歌」――ドン・ジョヴァンニの哲学
めざせ10連敗!――ヴィトゲンシュタインの教え
「さあ聞け。男(女)が思ったが、言わなかったことを」
自分の無力に思い上がるな
手紙に書いたキス
恋愛のピリオド奏法
ふりをする――世界は舞台/そして男も女も役者にすぎない?
なぜドン・ジョヴァンニはトリスタンになったのか
非接触系の愛――1対(1)
「絶望するな。では、失敬」
……など。

著者プロフィール

丘沢 静也  (オカザワ シズヤ)  (著/文

1947年生まれ。ドイツ文学者。東京都立大学名誉教授。
著書に、『コンテキスト感覚』(筑摩書房)、『からだの教養』(晶文社)、『マンネリズムのすすめ』(平凡社新書)、『下り坂では後ろ向きに』(岩波書店)など。訳書に、カント『永遠の平和のために』(講談社学術文庫)、レッシング『賢者ナータン』(光文社古典新訳文庫)、マルクス『ルイ・ボナパルトのブリュメール18日』(講談社学術文庫)、ニーチェ『ツァラトゥストラ』(上・下)(光文社古典新訳文庫)、ヴィトゲンシュタイン『哲学探究』(岩波書店)、ライヒ= ラニツキ『とばりを降ろせ、愛の夜よ』(岩波書店)、エンツェンスベルガー『数の悪魔』(晶文社)、エンデ『鏡のなかの鏡』など多数。

上記内容は本書刊行時のものです。