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人間非機械論 サイバネティクスが開く未来 西田 洋平(著/文) - 講談社
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人間非機械論 サイバネティクスが開く未来 (ニンゲンヒキカイロン サイバネティクスガヒラクミライ)

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発行:講談社
四六判
336ページ
定価 2,050円+税
ISBN
978-4-06-531778-5   COPY
ISBN 13
9784065317785   COPY
ISBN 10h
4-06-531778-9   COPY
ISBN 10
4065317789   COPY
出版者記号
06   COPY
Cコード
C0304  
0:一般 3:全集・双書 04:情報科学
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2023年4月25日
最終更新日
2024年2月14日
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書評掲載情報

2023-12-16 毎日新聞  朝刊
評者: 中村桂子(JT生命誌研究館名誉館長)
2023-07-29 毎日新聞  朝刊
評者: 中村桂子(JT生命誌研究館名誉館長)
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紹介

AIは、人間にはなれない。けれども、AIの進歩は、現代人の思考を変える?
現代科学の系譜をたどり、私たちの世界観を根本から覆す科学論!

近年では、人間の知性を超えるAIが大真面目に考えられている。チェスや将棋のAIが人間を圧倒するだけではなく、ChatGPT、Midjourney(ミッドジャーニー)といった、文章、絵、音楽などの自動生成AIは、近年ますます高度になっている。将来は、様々な分野で機械が人間にとって代わるかもしれない。
実は、このAIの源流にあるのが、コンピューターの父フォン・ノイマンの影響のもと、二〇世紀の知的世界を席巻し、認知科学やSFに影響を与えた科学、サイバネティクスである。しかし、その起源には、現代科学と相反する思想が胚胎していた――。
サイバネティクスの創始者ノーバート・ウィーナーの思想から、その歴史を現代までたどり直し、徹底することで、不確かな世界を生き延びるための生命の科学を立ち上げる。情報・生命・社会の未来を読み解くための、革新的な科学論!


【目次】

はじめに

第1章 機械は人間になり、人間は機械になる?――サイバネティクスの旅路
1 第三次AIブームの先に
2 コンピューティング・パラダイムの浸透
3 原点としてのサイバネティクス

第2章 制御と循環のはざまで――胚胎された岐路
1 フォン・ノイマンの論理
2 ウィーナーの憂慮
3 ベイトソンの調和
4 フェルスターの再帰計算

第3章 セカンド・オーダーへの浮上――観察することを観察する
1 自己の制御を制御する
2 環境のトリビアル化
3 認知的盲点
4 ファースト・オーダーからセカンド・オーダーへ

第4章 オートポイエーシスの衝撃――生命システムとは何か
1 生命の定義
2 生物非機械論の確立
3 生命現象としての認知
4 説明の円環

第5章 現実はつくられる――構成主義の諸問題
1 現実の発明法
2 グレーザーズフェルドのラディカル構成主義
3 共同的な現実構成

第6章 情報とは何か――情報学としてのサイバネティクス
1 サイバネティクスの情報観
2 新しい情報学の台頭
3 情報伝達というフィクション

第7章 まとめと展望――サイバネティック・パラダイムの行方
1 サイバネティクスと二つのパラダイム
2 ネオ・サイバネティクスの応用領域


参考文献一覧

おわりに

著者プロフィール

西田 洋平  (ニシダ ヨウヘイ)  (著/文

1980年生まれ。東海大学講師。東京大学大学院学際情報学府博士課程単位取得退学。専門は情報学。著書に『情報資源組織論』(東海大学出版部、共編著)、『AI時代の「自律性」――未来の礎となる概念を再構築する』(勁草書房、共著)など。

上記内容は本書刊行時のものです。