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家庭用安心坑夫 小砂川 チト(著/文) - 講談社
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家庭用安心坑夫 (カテイヨウアンシンコウフ)

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発行:講談社
四六判
128ページ
定価 1,400円+税
ISBN
978-4-06-528857-3   COPY
ISBN 13
9784065288573   COPY
ISBN 10h
4-06-528857-6   COPY
ISBN 10
4065288576   COPY
出版者記号
06   COPY
Cコード
C0093  
0:一般 0:単行本 93:日本文学、小説・物語
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2022年6月10日
最終更新日
2024年1月5日
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書評掲載情報

2023-02-18 毎日新聞  朝刊
評者: ヒコロヒー(芸人)
2023-02-04 朝日新聞  朝刊
評者: 斎藤美奈子(文芸評論家)
2022-09-04 読売新聞  朝刊
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紹介

夫との平穏にみえる家庭に漠然とした不安を抱えた専業主婦小波が、ある日、日本橋三越の柱に、幼いころ実家に貼ったはずのシールがあるのを見つけたところから物語は始まる。小波はいまも実在する廃坑テーマパークに置かれた、坑夫姿のマネキン人形があなたの父親だと母に言い聞かされ育つが、やがて東京で結婚した彼女の日常とその生活圏いたるところに、その父ツトムが姿を現すようになって……。
現実・日常と幻想・狂気が互いに浸蝕し合いながら、人間の根源的恐怖に迫っていく作品。想像力と自己対話によって状況を切り抜け成長していく主人公は不可思議で滑稽な言動と行動に及ぶが、それがかえって小説としての強度となり、ある種のユーモアを孕みながら読む者を惹き込み、我々を思ってもみなかったような想定外の領域へと運んでいく。
誌上発表後、新聞各紙絶賛、話題沸騰! 第167回芥川賞候補作となる。
第65回群像新人文学賞受賞!(以下受賞時選評より)
語り手、そして読む人の立つ足下が揺るがされる――柴崎友香
絶望的成長小説である――町田康
この作品には家族という観念を茶化し批評する視点がある――松浦理英子

著者プロフィール

小砂川 チト  (コサガワ チト)  (著/文

小砂川チト(こさがわ・ちと)
1990年岩手県生まれ。慶応義塾大学文学部卒業、同大学院社会学研究科心理学専攻修了。
2022年、「家庭用安心坑夫」で第65回群像新人文学賞を受賞。同作が第167回芥川賞候補作となる。

上記内容は本書刊行時のものです。