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出版者情報
根津権現前より 藤澤清造随筆集
発行:講談社
文庫判
416ページ
定価
2,000円+税
- 書店発売日
- 2022年6月13日
- 登録日
- 2022年5月24日
- 最終更新日
- 2023年6月1日
紹介
昭和7年1月、芝公園内で窮死した私小説作家・藤澤清造。その35年後に生まれた西村賢太はみずから「没後の弟子」を名乗り、作品の文学的価値を説き、顕彰に努めた。師の人生をなぞるかのように急逝する直前まで、手ずから諸雑誌を収集し、なめるように編集配列に意を用いつづけた随筆の数々。本書は時空を超えた「魂の感応」の産物というにふさわしい。
目次
莫迦の世迷い言
根津権現前より
城山のほとり
大待宵草の花
貧故の冤罪
頭の中の時計
感想断片
重忠役者と岩永役者
俳優種々相
動物影絵
不愉快な思いで
ぐうたら漫談
自分自身に与うる詞
平賀元義を憶う
錦絵物語
病院から帰って
わが家の冨士
法界坊礼賛
気に入らない
雪へする落書
謎のおんな
「玉の井」と「亀戸」
啜泣く風景
「金」と「恋」と
無産者の結婚の悲哀
新婚か悔恨か
塩の正月
独身者は寂し
演劇無駄談義
歌舞伎保存に就いて
火と風とに捧ぐ
築地小劇場のこと
猿之助を憫む
画竜点睛を欠く
是れ何んの故ぞ
近代劇と金
犬の遠吠え
文明的復讐
喧嘩の前触
外は是蝉の声
斎藤緑雨の一面
雑記帳抜萃
渠に云いたいこと
苦吟力行の人
いまの創作家のこと
神経質過ぎる者は誰ぞや
小蟹の愚痴
「元日や」の原句
フロックコートと龍之介
昼寝から覚めて
作家の態度
友に贈る
冷笑の前へ
「一夜」について
「恥」と「嘘」
嘘のつきッぱなし
屠蘇危言
上記内容は本書刊行時のものです。