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〈世界史〉の哲学 1 古代篇 大澤 真幸(著/文) - 講談社
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〈世界史〉の哲学 1 古代篇 (セカイシノテツガク イチ コダイヘン)

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発行:講談社
B5判
416ページ
定価 2,300円+税
ISBN
978-4-06-527683-9   COPY
ISBN 13
9784065276839   COPY
ISBN 10h
4-06-527683-7   COPY
ISBN 10
4065276837   COPY
出版者記号
06   COPY
Cコード
C0110  
0:一般 1:文庫 10:哲学
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2022年3月23日
最終更新日
2022年11月24日
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紹介

 シリーズの最初の巻「古代篇」では、〈世界史〉の中のミステリー中のミステリー、イエス・ キリストの殺害が、中心的な主題となる。もし、〈世界史〉の中で、われわれの現在に最も大きな影響を残した、たった一つの出来事を選ぶことが求められれば、誰もが、迷うことなく、イエス・キリストの十字架上の死を挙げることになるだろう。
 どうして、イエス・キリストは殺されたのか? どうして、たった一人の男の死が、これほどまでに深く、広い帰結をもたらすことになったのか? われわれの現在を、社会学的な基礎において捉えるならば、それは「近代社会」として規定されることになる。近代化とは、細部を削ぎ落として言ってしまえば、西洋出自の概念や制度がグローバル・スタンダードになった時代である。その「西洋」の文明的なアイデンティティは、キリスト教にこそある。とすれば、キリストの死の残響は、二千年後の現在でも、まったく衰えることなく届いていることになる。キリストの死は、どうして、これほどの衝撃力をもったのだろうか?
 イエス・キリストは、わけのわからない罪状によって処刑された。その死は、今日のわれわれのあり方を深く規定している。必ずしもクリスチャンではないものも含めて、その死の影響の下にある。どうしてこんなことになったのか?……
(「まえがき」より)

目次

 まえがき
 第1章 普遍性をめぐる問い
 第2章 神=人の殺害
 第3章 救済としての苦難
 第4章 人の子は来たれり
 第5章 悪魔としてのキリスト
 第6章 ともにいて苦悩する神
 第7章 これは悲劇か、喜劇か
 第8章 もうひとつの刑死
 第9章 民主主義の挫折と哲学の始まり
 第10章 観の宗教
 第11章 闘いとしての神
 第12章 予言からパレーシアへ
 第13章 調和の生と獣のごとき生
 第14章 ホモ・サケルの二つの形象
 文庫版あとがき

著者プロフィール

大澤 真幸  (オオサワ マサチ)  (著/文

大澤真幸(おおさわ・まさち)
1958年長野県松本市生まれ。
東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。社会学博士。千葉大学文学部助教授、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を歴任。
現在、月刊個人思想誌『大澤真幸 THINKING「O」』刊行中、「群像」誌上で評論「〈世界史〉の哲学」を連載中。

上記内容は本書刊行時のものです。