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理系女性の人生設計ガイド 自分を生かす仕事と生き方 大隅 典子(著/文) - 講談社
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理系女性の人生設計ガイド 自分を生かす仕事と生き方 (リケイジョセイノジンセイセッケイガイド ジブンヲイカスシゴトトイキカタ)

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発行:講談社
新書判
264ページ
定価 1,000円+税
ISBN
978-4-06-523181-4   COPY
ISBN 13
9784065231814   COPY
ISBN 10h
4-06-523181-7   COPY
ISBN 10
4065231817   COPY
出版者記号
06   COPY
Cコード
C0240  
0:一般 2:新書 40:自然科学総記
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2021年4月9日
最終更新日
2021年5月19日
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書評掲載情報

2023-02-12 読売新聞  朝刊
評者: 小林武彦(東京大学定量生命科学研究所教授)
2021-06-19 朝日新聞  朝刊
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紹介

理系の学部出身の女性は増えているとはいえ、理系であることを生かして活躍する女性はまだ少数派で、その実態はあまり知られていないことも。そんな理系女性は、どんな場所でどのような仕事をして、どのようなプライベートライフを送っているのか、先輩リケジョ達の体験や彼女たちを取り巻く環境がどうなっているかを、レポートします。
第1部では、憧れの先輩たちが今までの理系女性人生を語ります。語ってくれるのは、東北大学の副学長で、生命科学分野の研究第一人者である大隅典子さん、東京大学教授で、今注目の流体工学を研究している大島まりさん、理系の大学出身で大学や企業の事情に詳しい、日刊工業新聞社の山本佳世子さん。
研究者や企業人として大切だと感じること、そして女性ならではの苦労話、これからの時代を見すえたアドバイスなど、これから理系を目指す女性、迷っている女性、理系の道を歩み始めた女性、理系女性と一緒に働く人などに参考になることが満載の内容です。
また、第2部ではさまざまな分野の研究者や、企業で活躍する理系女性のリアルな姿を紹介します。仕事や理系の能力の活かし方、気持ちの持っていき方など、経験ある理系女性の事例を多く取り上げています。
また、理系女性が中学、高校時代から大学、社会人へと進むなかでの実態を追っていくと共に、時代の変化によって変わってきたことや、逆に変わらないことなどを分野や状況別に解説。女性だからと肩肘張る必要はないとしても、女性だからこそぶつかりがちな壁を知っておくと、慌てず対処できたり、ライフプランを立てやすくなるかもしれません。
大学での研究職、国立研究開発法人などの公的研究機関、企業としては化粧品会社やライフサイエンス系のベンチャー企業などいろいろな業種での実例を、幅広く紹介しながら、結婚や子育て、海外での経験などと絡めて、理系女子としての生き方をイメージする一助となる1冊です。
第3部では、大隅さんと大島さんが現在と未来の理系女性のビジョンを語っています。元気がもらえる言葉も満載です。

目次

第1部 先輩理系女性たちが歩んできた道 
第1章 研究者へと導いてくれた、多様なロールモデル  東北大学教授 大隅典子さん 
理系でも役だった、小中学生でつけた英語力と国語力/大学院で経験した挫折と涙/世界最先端の研究を実感するワクワク感/公私の転機が一度にやってきた/30代で東北大学医学部初の女性教授に/「少し背伸び」が力に ほか
第2章 悩みながらたどり着いた「これだ!」という研究  東京大学教授 大島まりさん 
小学2年生で衝撃を受けた、アポロ11号月面着陸/大学院で鍛えられながら、研究に魅かれていった/米国留学で感じた日本との差、男女の違い/工学部のイメージをアップデート!/40代に結婚、出産。何が起こるかわからない ほか
第3章 ベースの理系を生かしながら、仕事の幅を広げて 日刊工業新聞社論説委員、編集局科学技術部編集委員 山本佳世子 専門記者をしながら博士号を取得/男女、文理、年齢……さまざまな壁をこえて ほか
第2部 大学で、企業で。理系女子のさまざまな活躍の場所
第4章 理系女性のマインドとそれを取り巻く環境
「理系」×「女性」というまだまだ少数派の存在(大学や企業、ジャンル別女性研究者の数 ほか)
大学や企業における理系女子の居場所(理学部と工学部/研究者、技術者、学者、科学者、教員/理系ならではの企業での働き方/長い仕事人生をイメージできる、先輩リケジョを見つけていく ほか)
第5章 理系の第1歩、大学選び      
「自分」と「時代」の特性を知って生かす(「文系か理系か」から「文理融合」へ/数学、物理が得意でなくても/コミュニケーションやプレゼンテーションが得意なら ほか)
理系でも文系的な視点が必要に(小中高校生から探求学習を/迷うなら理系がおすすめの理由 ほか)
得意・不得意や性格から、どう進路を考えるか(「数学が苦手」は誤解かもしれない ほか)
第6章 理系の研究と学び方
データサイエンスが欠かせない時代(研究とはなにか/「理論科学」「実験科学」「計算科学」 ほか)
大学4年生の卒業研究と大学院(研究室、指導教員はどう選ぶか/修士は学部の延長、博士は研究者への険しい道 ほか)
第7章 理系の研究職、仕事とプライベートはどうなる?
大学の研究者、企業の研究者(大学研究者を取り巻く環境/さまざまなセクションで活躍できる企業の魅力 ほか)
公的研究機関の研究者(国立研究開発法人の恵まれた環境/時間の使い方を工夫できる利点 ほか)
働く女性ならではの悩みとは(結婚の時期や姓はどう選ぶ?/育児・家事負担の男女差は研究者でも ほか)
第8章 企業や大学トップの理系女性と、これからのリケジョ
企業の先輩理系女性たち/ベンチャー企業という選択肢/大学組織をまとめる理系女性の姿
第3部 2人の教授が現在・未来の理系女性を語る
第9章 本当に好きなものを探しながら柔軟な生き方を
2020年ノーベル化学賞は理系女性に/テレワークも味方にして、男性の意識を変えていく/AIと理系女性の未来 ほか

著者プロフィール

大隅 典子  (オオスミ ノリコ)  (著/文

東北大学副学長。東北大学大学院医学研究科教授。
1960年生まれ。1985年東京医科歯科大学歯学部卒業。1989年同大学院歯学研究科博士課程修了(歯学博士)、同年同大顎口腔総合研究施設助手。1996年国立精神神経センター神経研究所室長。1998年東北大学大学院医学系研究科教授、2002年同付属創生応用医学研究センター教授。2006年総長特別補佐。2008年同大ディスティングイッシュトプロフェッサー(卓越教授)の称号授与。2015年センター長。2018年副学長。専門は神経発生学、分子神経科学。著書に『脳からみた自閉症』(講談社ブルーバックス)、『脳の誕生』(筑摩書房)ほか多数。

大島 まり  (オオシマ マリ)  (著/文

東京大学生産技術研究所教授。
1962年生まれ。1984年筑波大学第3学群基礎工学類卒業。1986年東京大学大学院工学系研究科修士修了。1992年同博士課程修了、博士(工学)。同年より東京大学生産技術研究所助手。2005年より現職。また、2006年より東京大学大学院情報学環教授を併任。2014年より国立高等専門学校機構理事。2017年日本機械学会会長。2018年より豊田中央研究所社外取締役。専門はバイオ・マイクロ流体工学。監修書『図解・世の中が見えてくる 大人の科学110』(永岡書店)ほか。

山本 佳世子  (ヤマモト カヨコ)  (著/文

日刊工業新聞社論説委員、編集局科学技術部編集委員。東京工業大学、電気通信大学非常勤講師。
1964年生まれ。お茶の水女子大学理学部化学科卒、東京工業大学大学院修了(工学修士)。
日刊工業新聞社入社、記者として科学技術(化学、バイオ)、業界ビジネス(化学、飲料)、文部科学行政、大学・産学連携を担当。仕事と並行して東京農工大学大学院修了、博士号(学術)。産学連携学会業績賞受賞(2011年度)。文部科学省科学技術・学術審議会臨時委員。著書に『研究費が増やせるメディア活用術』『理系のための就活ガイド』(以上、丸善出版)。

上記内容は本書刊行時のものです。