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ホスト万葉集 嘘の夢 嘘の関係 嘘の酒 こんな源氏名サヨナライツカ 手塚マキと歌舞伎町ホスト75人from Smappa!  Group(著/文) - 講談社
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ホスト万葉集 嘘の夢 嘘の関係 嘘の酒 こんな源氏名サヨナライツカ (ホストマンヨウシュウ ウソノユメウソノカンケイウソノサケコンナゲンジナサヨナライツカ)

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発行:講談社
四六判
170ページ
定価 1,300円+税
ISBN
978-4-06-520144-2   COPY
ISBN 13
9784065201442   COPY
ISBN 10h
4-06-520144-6   COPY
ISBN 10
4065201446   COPY
出版者記号
06   COPY
Cコード
C0092  
0:一般 0:単行本 92:日本文学詩歌
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2020年6月19日
最終更新日
2023年12月28日
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書評掲載情報

2020-09-19 毎日新聞  朝刊
評者: 永江朗(ライター)
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紹介

いまだからこそ、君に届けたい。おれたちの、五・七・五・七・七を!
「コロナ」という、歌舞伎町最大の危機との戦いのなか、ホスト達は生きている。そして、愛について考えている。――愛ってなんだ? 恋愛を、悩みを、希望、欲望、本音を叫ぶ。五・七・五・七・七の短歌で!
短歌を作ったのは、歌舞伎町に6店舗のホストクラブがあるスマッパ!グループの会長・手塚マキ氏とホスト75人。
編者(選歌・構成)は、280万部のベストセラー歌集『サラダ記念日』の著者・俵万智氏と、野口あや子氏、小佐野彈氏という短歌界の第一線で活躍する歌人。
2年前、小佐野彈氏の歌集『メタリック』の発売イベントで短歌を作って以来、ホストたちは、ほぼ月一回、歌会を開催し続けた。選者・指導役として、俵・野口・小佐野各氏が加わり本格化。NHKBS番組「平成万葉集」でも紹介された。ホスト歌会は20回以上。5月にはコロナ下で、Zoom歌会も。作った短歌900首から、俵・野口・小佐野各編者が300首を厳選!
五・七・五・七・七の短歌だから語れる本当の気持ち。得意客(姫と呼ぶ)との会話、おもてなし、仕事で割り切れない男女の感情。コロナ下での焦燥。
もともと短歌とは、愛を語り合う言葉の器だ。ホストと短歌。実は、これほど相性の良いものはなかった。まさにいまだからこそ届けたい、感動の短歌集。
(収録したおもな短歌作品)
嘘の夢 嘘の関係 嘘の酒 こんな源氏名サヨナライツカ
見つめ合い あ、これダメだね 照れ笑い カラダは離すもココロは密で
夜が更けて意外と広いゴジラ前 静けさ光る靖国通り
君からの返信ないが既読付く俺に連絡いま自粛かな
自粛中ライトも消えた看板の君の笑顔がなんか寂しい
錆びてなお耐えて耐えて耐え抜いて磨き続ける輝く日まで
「ごめんね」と泣かせて俺は何様だ誰の一位に俺はなるんだ
眠らない街といわれたネオン街 たまにはゆっくりおやすみなさい

著者プロフィール

手塚マキと歌舞伎町ホスト75人from Smappa! Group  (テヅカマキトカブキチョウホスト75ニンフロムスマッパ!グループ)  (著/文

手塚マキ(てづか・まき) 1977年、埼玉県生まれ。97年から歌舞伎町で働き始め、ナンバーワンホストを経て、26歳で起業。現在は歌舞伎町でホストクラブ、BAR、飲食店、美容室など十数軒を構える「Smappa! Group」会長。歌舞伎町商店街振興組合常任理事。NPO法人グリーンバード理事。JSA認定ソムリエ。ホストのボランティア団体「夜鳥の界」を仲間と立ち上げ、深夜の街頭清掃活動をおこなう。17年歌舞伎町初の書店「歌舞伎町ブックセンター」をオープンし、話題に。18年には接客業で培ったおもてなし精神を軸に介護事業もスタート。近著に、『裏・読書」がある。手塚氏とともに、短歌を作ったのは、Smappa! Groupの在籍ホスト75人。2年前から、月に一回のペースで「ホスト歌会」を行い、選者・指導に、俵氏・野口氏・小佐野氏が加わり、作歌の技術は向上。NHKBS番組「平成万葉集」でも紹介された。「新型コロナ』で営業できない期間を「自分磨きの期間」として、Zoomで歌会や勉強会を続けた。(公式サイト https://www.smappa.net)

俵 万智  (タワラ マチ)  (編集

1962年大阪生まれ。280万部という現代短歌では最大のベストセラーとなった歌集『サラダ記念日』の著者。同歌集で現代歌人協会賞を受賞。日常で使われる「口語」を用いて、短歌という詩型の幅を大きく広げた。ほかの歌集に『かぜのてのひら』、『チョコレート革命』、『プーさんの鼻』(若山牧水賞受賞)、『オレがマリオ』などがある。近著『牧水の恋』で宮日出版大賞特別賞受賞。読売歌壇選者も務める。

野口 あや子  (ノグチ アヤコ)  (編集

1987年岐阜県生まれ。短歌新人の登竜門「短歌研究新人賞」を、寺山修司以来の十代で受賞。2010年に第一歌集『くびすじの欠片』で現代歌人協会賞を受賞し、最年少記録を作った。ほかの歌集に『夏にふれる』、『かなしき玩具譚』、『眠れる海』がある。人工知能歌人(AI歌人)への短歌アドバイザーなど活動の幅を広げ、2019年、短編小説「ジュリアナ様」が「小説新潮」に掲載され、小説家デビュー。

小佐野 彈  (オサノ ダン)  (編集

1983年東京生まれ。国際興業グループ創業者の小佐野賢治は大伯父。1990年、慶應義塾幼稚舎に入学し博士課程に至るまで慶應義塾に学ぶ。台湾に在住し抹茶カフェチェーンを経営。同性愛者であることを公表している。2017年短歌研究新人賞を受賞。2019年に第一歌集『メタリック』で現代歌人協会賞を受賞。2019年、新たな表現者を顕彰する「(池田晶子記念 )わたくし、つまりNobody賞」受賞。また、2019年、中篇小説『車軸』で小説家デビュー。

上記内容は本書刊行時のものです。