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深淵と浮遊 現代作家自己ベストセレクション 伊藤 比呂美(著/文) - 講談社
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深淵と浮遊 現代作家自己ベストセレクション (シンエントフユウ ゲンダイサッカジコベストセレクション)

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発行:講談社
文庫判
336ページ
定価 1,800円+税
ISBN
978-4-06-517873-7   COPY
ISBN 13
9784065178737   COPY
ISBN 10h
4-06-517873-8   COPY
ISBN 10
4065178738   COPY
出版者記号
06   COPY
Cコード
C0193  
0:一般 1:文庫 93:日本文学、小説・物語
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2019年11月19日
最終更新日
2020年3月3日
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紹介

アンソロジスト高原英理の呼びかけで実現した、未だかつてない「作家自己ベスト作品集」。

「そう来たか!」と意表を突くセレクトから納得の王道的傑作まで。
短編小説、随筆、短歌、経典の評釈――

現代文学の最前線を牽引する文学者たちが挙げた「自己ベスト作品」を集成した豪華アンソロジー。

「編者が作品を選ばない」
この編纂方法でなければ一堂に会することはなかった、それぞれの作家固有の文学観と達成を示す煌びやかな収録作品群の妙を堪能できる、奇跡の一書!


「これまでいくつかアンソロジーを編んできて、ほぼどれもありがたい反響をいただき、よい仕事をしたと自負もしているが、ただ、ときに内心忸怩たる思いがないではなかった。どこまでいってもこの自分の視点からしか見られないことの無念である。自分のまるで考えもしなかった視界を開く方法はないか。
こうして当アンソロジーのプランは生まれた。参加していただける個々の作家自身の決定にお任せする。それは私などの狭い先入観を裏切って思いもよらない豊饒な結果を生むだろう。ご覧いただきたい」
(編者・高原英理氏解説より)


〈収録作品〉
伊藤比呂美「読み解き「懺悔文」女がひとり、海千山千になるまで」
小川洋子「愛犬ベネディクト」
高原英理「ブルトンの遺言」 
多和田葉子「胞子」 
筒井康隆「ペニスに命中」
古井由吉「瓦礫の陰に」
穂村弘「いろいろ」 
堀江敏幸「のぼりとのスナフキン」
町田康「逆水戸」
山田詠美「間食」

目次

伊藤比呂美「読み解き「懺悔文」女がひとり、海千山千になるまで」
小川洋子「愛犬ベネディクト」
高原英理「ブルトンの遺言」 
多和田葉子「胞子」 
筒井康隆「ペニスに命中」
古井由吉「瓦礫の陰に」
穂村弘「いろいろ」 
堀江敏幸「のぼりとのスナフキン」
町田康「逆水戸」
山田詠美「間食」

著者プロフィール

伊藤 比呂美  (イトウ ヒロミ)  (著/文

1955年東京都生まれ。詩人。青山学院大学入学後に詩を書き始め、78年現代詩手帖賞、99年『ラニーニャ』で野間文芸新人賞、2006年『河原荒草』で高見順賞、07年『とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起』で萩原朔太郎賞、08年同作で紫式部文学賞。他の著書『たそがれてゆく子さん』『切腹考』『犬心』『日本ノ霊異ナ話』『続・伊藤比呂美詩集』『たどたどしく声に出して読む歎異抄』『閉経記』など。

小川 洋子  (オガワ ヨウコ)  (著/文

1962年岡山県生まれ。小説家。早稲田大学第一文学部卒業。88年「揚羽蝶が壊れる時」で海燕新人文学賞、91年「妊娠カレンダー」で芥川賞、2004年『博士の愛した数式』で読売文学賞、本屋大賞、『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞、06年『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞、13年『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞。他の著書『口笛の上手な白雪姫』『琥珀のまたたき』『最果てアーケード』『猫を抱いて象と泳ぐ』など。

高原 英理  (タカハラ エイリ)  (編集

1959年三重県生まれ。小説家、文芸評論家。立教大学文学部卒業。東京工業大学大学院博士課程修了。85年「少女のための鏖殺作法」で幻想文学新人賞、96年「語りの事故現場」で群像新人賞評論部門優秀作。他の著書『エイリア奇譚集』『歌人紫宮透の短くはるかな生涯』『不機嫌な姫とブルックナー団』、編著に『ガール・イン・ザ・ダーク 少女のためのゴシック文学館』『リテラリーゴシック・イン・ジャパン-文学的ゴシック作品選』『ファイン/キュート 素敵かわいい作品選』など。

多和田 葉子  (タワダ ヨウコ)  (著/文

1960年東京都生まれ。小説家。早稲田大学第一文学部卒業。ハンブルク大学修士課程修了。91年「かかとを失くして」で群像新人文学賞、93年「犬婿入り」で芥川賞、2003年『容疑者の夜行列車』で伊藤整文学賞、谷崎潤一郎賞、11年『雪の練習生』で野間文芸賞、13年『雲をつかむ話』で読売文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞など。日本語、ドイツ語両言語で作品を発表し、18年英語版『献灯使』の全米図書賞を始め海外での受賞も多数。

筒井 康隆  (ツツイ ヤスタカ)  (著/文

1934年大阪府生まれ。小説家。同志社大学文学部卒業。81年『虚人たち』で泉鏡花文学賞、87年『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞、89年「ヨッパ谷への降下」で川端康成文学賞、92年『朝のガスパール』で日本SF大賞、2002年紫綬褒章、10年菊池寛賞、17年『モナドの領域』で毎日芸術賞。他の著書『時をかける少女』『家族八景』『虚航船団』『文学部唯野教授』『銀齢の果て』『聖痕』『創作の極意と掟』など。

古井 由吉  (フルイ ヨシキチ)  (著/文

1937年東京都生まれ。小説家、ドイツ文学者。東京大学大学院修士課程修了。〈内向の世代〉と称される一人。71年「杳子」で芥川賞、83年『槿』で谷崎潤一郎賞、87年「中山坂」で川端康成文学賞、90年『仮往生伝試文』で読売文学賞、97年『白髪の唄』で毎日芸術賞。他の著書『この道』『ゆらぐ玉の緒』『雨の裾』『白暗淵』『辻』『野川』『山躁賦』『詩への小路』『半自叙伝』『人生の色気』など。

穂村 弘  (ホムラ ヒロシ)  (著/文

1962年北海道生まれ。歌人。上智大学文学部卒業。批評家、エッセイスト、絵本の翻訳家としても活動。2008年『短歌の友人』で伊藤整文学賞評論部門、『楽しい一日』で短歌研究賞、17年『鳥肌が』で講談社エッセイ賞、18年『水中翼船炎上中』で若山牧水賞。他の著書『ドライ ドライ アイス』『ラインマーカーズ』(歌集)、『ぼくの短歌ノート』(評論)、『野良猫を尊敬した日』『にょっ記』(エッセイ)など。

堀江 敏幸  (ホリエ トシユキ)  (著/文

一九六四年岐阜県生まれ。小説家、フランス文学者。早稲田大学第一文学部卒業。九九年『おぱらばん』で三島由紀夫賞、二〇〇一年「熊の敷石」で芥川賞、〇三年「スタンス・ドット」で川端康成文学賞、〇四年『雪沼とその周辺』で木山捷平文学賞、谷崎潤一郎賞、〇六年『河岸忘日抄』で読売文学賞、一六年『その姿の消し方』で野間文芸賞。他の著書『オールドレンズの神のもとで』『坂を見あげて』『燃焼のための習作』『なずな』など。

町田 康  (マチダ コウ)  (著/文

1962年大阪府生まれ。小説家、詩人、パンク歌手。97年「くっすん大黒」で野間文芸新人賞、Bunkamuraドゥマゴ文学賞、2000年「きれぎれ」で芥川賞、01年『土間の四十八滝』で萩原朔太郎賞、02年「権現の踊り子」で川端康成文学賞、05年『告白』で谷崎潤一郎賞、08年『宿屋めぐり』で野間文芸賞。他の著書に『記憶の盆をどり』『しらふで生きる 大酒飲みの決断』『猫のエルは』『ギケイキ』『湖畔の愛』『ホサナ』など。

山田 詠美  (ヤマダ エイミ)  (著/文

1959年東京都生まれ。小説家。85年「ベッドタイムアイズ」で文藝賞、87年『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』で直木賞、91年『トラッシュ』で女流文学賞、96年『アニマル・ロジック』で泉鏡花文学賞、2001年『A2Z』で読売文学賞、05年『風味絶佳』で谷崎潤一郎賞、12年『ジェントルマン』で野間文芸賞、16年「生鮮てるてる坊主」で川端康成文学賞など。他の著書『ファースト クラッシュ』『つみびと』『珠玉の短編』『賢者の愛』など。

上記内容は本書刊行時のものです。