版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
中世の罪と罰 網野 善彦(著/文) - 講談社
..
詳細画像 0
【利用不可】

書店員向け情報 HELP

中世の罪と罰 (チュウセイノツミトバツ)

このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:講談社
文庫判
296ページ
定価 1,150円+税
ISBN
978-4-06-517869-0   COPY
ISBN 13
9784065178690   COPY
ISBN 10h
4-06-517869-X   COPY
ISBN 10
406517869X   COPY
出版者記号
06   COPY
Cコード
C0121  
0:一般 1:文庫 21:日本歴史
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2019年9月27日
最終更新日
2024年2月29日
このエントリーをはてなブックマークに追加

書評掲載情報

2020-01-05 読売新聞  朝刊
評者: 中村計(ライター)
MORE
LESS

紹介

 「やーい、お前の母ちゃん、でべそ!」 誰もが耳にしたことがありながら、よく考えると意味不明なこの悪口。そこに秘められた意味とは? ありふれた言葉を入り口に、今は遠く忘れ去られた日本の姿が、豊かに立ち上がる。
 「お前の母ちゃん…」のような悪口が御成敗式目にも載るれっきとした罪であり、盗みは死罪、犯罪人を出した家は焼却処分、さらに死体の損壊に対しては「死骸敵対」なる罪に問われれた中世社会。何が罪とされ、どのような罰に処せられたのか。なぜ、年貢を納めなければ罰されるのか。それは何の罪なのか。10篇のまごうかたなき珠玉の論考が、近くて遠い中世日本の謎めいた魅力を次々に描き出す。
 稀代の歴史家たちが、ただ一度、一堂に会して究極の問いに挑んだ伝説的名著、待望の文庫化!
(原本:東京大学出版会、1983年)

解説(桜井英治・東京大学教授)より
本書を通じてあらためて浮き彫りになるのは、中世社会が、現代人の常識や価値観では容易に解釈できない社会だということ、つまりそれは私たちにとって彼岸=異文化にほかならないということである。……日本中世史研究がまばゆい光彩を放っていたころの、その最高の部分をこの機会にぜひご堪能いただきたい。

【主な内容】
1 「お前の母さん……」 笠松宏至
2 家を焼く 勝俣鎭夫
3 「ミヽヲキリ、ハナヲソグ」 勝俣鎭夫
4 死骸敵対 勝俣鎭夫
5 都市鎌倉 石井 進
6 盗 み 笠松宏至
7 夜討ち 笠松宏至
8 博 奕 網野善彦
9 未進と身代 網野善彦
10 身曳きと“いましめ” 石井 進
討論〈中世の罪と罰〉 網野善彦・石井進・笠松宏至・勝俣鎭夫
あとがき 笠松宏至
あとがきのあとがき 笠松宏至
文献一覧
解 説 桜井英治

著者プロフィール

網野 善彦  (アミノ ヨシヒコ)  (著/文

1928-2004年。東京大学文学部国史学科卒業。名古屋大学助教授,神奈川大学短期大学部教授,神奈川大学特任教授を歴任。専門は日本中世史。主な著書に『蒙古襲来』,『中世東寺と東寺領荘園』,『日本中世の民衆像』,『日本中世の非農業民と天皇』,『日本の歴史をよみなおす』,『「日本」とは何か』,『網野善彦著作集』全18巻+別巻がある。

石井 進  (イシイ ススム)  (著/文

1931-2001年。東京大学文学部国史学科卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。東京大学名誉教授。専門は日本中世史。主な著書に『鎌倉幕府』,『日本中世国家史の研究』,『鎌倉武士の実像』,『中世のかたち』,『石井進著作集』全10巻,『石井進の世界』全6巻がある。

笠松 宏至  (カサマツ ヒロシ)  (著/文

1931年生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。東京大学名誉教授。専門は日本中世史。主な著作に『日本中世法史論』,『徳政令』,『法と言葉の中世史』,『中世人との対話』がある。

勝俣 鎭夫  (カツマタ シズオ)  (著/文

1934年生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。東京大学名誉教授。静岡文化芸術大学名誉教授。専門は日本中世史。主な著書に『戦国法成立史論』,『一揆』,『戦国時代論』,『中世社会の基層をさぐる』がある。

旧版ISBN
9784130230308

上記内容は本書刊行時のものです。