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出版者情報
酔芙蓉
発行:講談社
四六判
362ページ
定価
1,700円+税
- 書店発売日
- 2019年5月30日
- 登録日
- 2019年4月11日
- 最終更新日
- 2019年5月24日
紹介
武士の世の到来を告げ、貴族の支配を終わらせた平安末期の「保元・平治の乱」。
長承三(1134)年。父を亡くした11歳の藤原忠雅は、白い花を携えて末茂流への婿入りの日を迎えていた。
手に持つのは、明け方から夕方にかけて色を少しずつ変化させる「酔芙蓉」。
その邸で完璧なまでに整った容貌を持つ美少年・藤原隆季と出会う。
低い家柄である隆季は、やがてその美貌ゆえに権力者たちの我欲に翻弄されていく。
だが龍のごとき男・平清盛と盟を結び、隆季は家のため、出世の階段を登り始める。
守るべきは心か、家か--
ーー政争を繰り返す貴族たちから一族を守るため、青年は美しき冷たい仮面を被った--
高貴な家柄を持つ男と、類い稀なる美貌を持つ男の運命は。
上記内容は本書刊行時のものです。