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掌篇歳時記 春夏 瀬戸内 寂聴(著/文) - 講談社
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掌篇歳時記 春夏 (ショウヘンサイジキ ハルナツ)

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発行:講談社
四六変型判
194ページ
定価 2,000円+税
ISBN
978-4-06-515179-2   COPY
ISBN 13
9784065151792   COPY
ISBN 10h
4-06-515179-1   COPY
ISBN 10
4065151791   COPY
出版者記号
06   COPY
Cコード
C0093  
0:一般 0:単行本 93:日本文学、小説・物語
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2019年3月15日
最終更新日
2019年4月22日
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紹介

麋角解(さわしかのつのおつる)、東風解凍(とうふうこおりをとく)、桃始笑(ももはじめてわらう)――あまりにも美しい、四季を彩る“季節の名前”。
古来伝わる「二十四節気(にじゅうしせっき)七十二候(しちじゅうにこう)」に導かれ、手練れの十二人がつむぐ匂やかな小説集。

二十四節気、七十二候
萌え出ずる春、青々と爽やかな夏、紅葉に染まる秋、しんと静まった冬――。四つの季節をそれぞれ六等分した“二十四節気”は、春の兆しが現れる立春、次第に夏めく立夏、夜が最も長い冬至などを示す。
それをさらに三等分した“七十二候”。暖かな雨が降り注ぎ大地が潤う「土脉潤起(どみゃくうるおいおこる)」、蛍が姿を現し始める「腐草蛍為(ふそうほたるとなる)」など、その時期に起こる出来事をそのまま名前にした。
移ろいゆく季節にここまで細やかに、そして美しい名前をつけた古(いにしえ)の人々。旧暦の魅力を、掌に収まるような十二篇の小さな物語を通して、感じてみませんか。

目次

瀬戸内寂聴「麋角解」
絲山秋子「雉始鳴」
伊坂幸太郎「鶏始乳」
花村萬月「東風解凍」
村田沙耶香「土脉潤起」
津村節子「桃始笑」
村田喜代子「雷乃発声」
滝口悠生「虹始見」
橋本 治「牡丹華」
長嶋 有「蛙始鳴」
髙樹のぶ子「蚕起食桑」
保坂和志「腐草為螢」
白井明大「いま季節の名前を呼ぶこと 二十四節気七十二候について」

著者プロフィール

瀬戸内 寂聴  (セトウチ ジャクチョウ)  (著/文

瀬戸内寂聴(せとうち・じゃくちょう)
一九二二年徳島県生まれ。一九五七年に「女子大生・曲愛玲(チュイアイリン)」で新潮社同人雑誌賞、一九六一年『田村俊子』で田村俊子賞、一九六三年『夏の終り』で女流文学賞を受賞。一九七三年に平泉中尊寺で得度、法名寂聴となる(旧名晴美)。一九九二年『花に問え』で谷崎潤一郎賞、一九九六年『白道』で芸術選奨文部大臣賞、二〇〇一年『場所』で野間文芸賞、二〇一一年『風景』で泉鏡花文学賞、二〇一八年朝日賞を受賞。二〇〇六年文化勲章受章。一九九八年に『源氏物語』現代語訳を完訳。

絲山 秋子  (イトヤマ アキコ)  (著/文

絲山秋子(いとやま・あきこ)
一九六六年東京都生まれ。二〇〇三年「イッツ・オンリー・トーク」で文學界新人賞を受賞しデビュー。二〇〇四年「袋小路の男」で川端康成文学賞、二〇〇五年『海の仙人』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、二〇〇六年「沖で待つ」で芥川賞、二〇一六年『薄情』で谷崎潤一郎賞を受賞。

伊坂 幸太郎  (イサカ コウタロウ)  (著/文

伊坂幸太郎(いさか・こうたろう)
一九七一年千葉県生まれ。二〇〇〇年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。二〇〇四年『アヒルと鴨のコインロッカー』で吉川英治文学新人賞、同年「死神の精度」で日本推理作家協会賞短編部門を受賞。二〇〇八年『ゴールデンスランバー』で本屋大賞と山本周五郎賞を受賞。

花村 萬月  (ハナムラ マンゲツ)  (著/文

花村萬月(はなむら・まんげつ)
一九五五年東京都生まれ。一九八九年『ゴッド・ブレイス物語』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。一九九八年『皆月』で吉川英治文学新人賞、同年『ゲルマニウムの夜』で芥川賞、二〇一七年『日蝕えつきる』で柴田錬三郎賞を受賞。

村田 沙耶香  (ムラタ サヤカ)  (著/文

村田沙耶香(むらた・さやか)
一九七九年千葉県生まれ。二〇〇三年「授乳」で群像新人文学賞優秀作を受賞しデビュー。二〇〇九年『ギンイロノウタ』で野間文芸新人賞、二〇一三年『しろいろの街の、その骨の体温の』で三島由紀夫賞、二〇一六年『コンビニ人間』で芥川賞を受賞。

津村 節子  (ツムラ セツコ)  (著/文

津村節子(つむら・せつこ)
一九二八年福井県生まれ。一九六四年「さい果て」で新潮社同人雑誌賞、一九六五年「玩具」で芥川賞、一九九〇年『流星雨』で女流文学賞、一九九八年『智恵子飛ぶ』で芸術選奨文部大臣賞、二〇一一年「異郷」で川端康成文学賞、同年『紅梅』で菊池寛賞を受賞。二〇一六年文化功労者。

村田 喜代子  (ムラタ キヨコ)  (著/文

村田喜代子(むらた・きよこ)
一九四五年福岡県生まれ。一九八七年「鍋の中」で芥川賞、一九九〇年『白い山』で女流文学賞、一九九七年『蟹女』で紫式部文学賞、一九九八年「望潮」で川端康成文学賞、一九九九年『龍秘御天歌』で芸術選奨文部大臣賞、二〇一〇年『故郷のわが家』で野間文芸賞、二〇一四年『ゆうじょこう』で読売文学賞を受賞。二〇〇七年紫綬褒章、二〇一六年旭日小綬章受章。

滝口 悠生  (タキグチ ユウショウ)  (著/文

滝口悠生(たきぐち・ゆうしょう)
一九八二年東京都生まれ。二〇一一年「楽器」で新潮新人賞を受賞しデビュー。二〇一五年『愛と人生』で野間文芸新人賞、二〇一六年「死んでいない者」で芥川賞を受賞。

橋本 治  (ハシモト オサム)  (著/文

橋本治(はしもと・おさむ)
一九四八年東京都生まれ。二〇〇二年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、二〇〇五年『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、二〇〇八年『双調 平家物語』で毎日出版文化賞、二〇一八年『草薙の剣』で野間文芸賞を受賞。二〇一九年死去。

長嶋 有  (ナガシマ ユウ)  (著/文

長嶋有(ながしま・ゆう)
一九七二年生まれ。二〇〇一年「サイドカーに犬」で文學界新人賞を受賞しデビュー。二〇〇二年「猛スピードで母は」で芥川賞、二〇〇七年『夕子ちゃんの近道』で大江健三郎賞、二〇一六年『三の隣は五号室』で谷崎潤一郎賞を受賞。

髙樹 のぶ子  (タカギ ノブコ)  (著/文

髙樹のぶ子(たかぎ・のぶこ)
一九四六年山口県生まれ。一九八四年「光抱く友よ」で芥川賞、一九九四年『蔦燃』で島清恋愛文学賞、一九九五年『水脈』で女流文学賞、一九九九年『透光の樹』で谷崎潤一郎賞、二〇〇六年『HOKKAI』で芸術選奨文部科学大臣賞、二〇一〇年「トモスイ」で川端康成文学賞を受賞。二〇〇九年紫綬褒章、二〇一七年旭日小綬章受章。二〇一八年文化功労者。

保坂 和志  (ホサカ カズシ)  (著/文

保坂和志(ほさか・かずし)
一九五六年山梨県生まれ。一九九三年『草の上の朝食』で野間文芸新人賞、一九九五年「この人の閾」で芥川賞、一九九七年『季節の記憶』で平林たい子文学賞、谷崎潤一郎賞、二〇一三年『未明の闘争』で野間文芸賞、二〇一八年「こことよそ」で川端康成文学賞を受賞。

白井 明大  (シライ アケヒロ)  (解説

白井明大(しらい・あけひろ)
一九七〇年東京都生まれ。詩人。日々の暮らしのできごとを詩にする中で、七十二候に出会う。著書に『日本の七十二候を楽しむ―旧暦のある暮らし―』、詩集『心を縫う』『くさまくら』『歌』など。二〇一六年『生きようと生きるほうへ』で丸山豊記念現代詩賞を受賞。

上記内容は本書刊行時のものです。