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〈自由〉の条件 大澤 真幸(著/文) - 講談社
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〈自由〉の条件 (ジユウノジョウケン)

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発行:講談社
文庫判
576ページ
定価 2,600円+税
ISBN
978-4-06-513750-5   COPY
ISBN 13
9784065137505   COPY
ISBN 10h
4-06-513750-0   COPY
ISBN 10
4065137500   COPY
出版者記号
06   COPY
Cコード
C0195  
0:一般 1:文庫 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2018年9月12日
最終更新日
2023年5月26日
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書評掲載情報

2019-02-10 東京新聞/中日新聞  朝刊
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紹介

まず、自由についての思弁的、また社会学的な探究が進められる。やがて、現代社会における自由の本質的な困難が明らかになる。そこで、自由を自由たらしめている要因の原点まで遡ることで、〈自由〉が蘇生する可能性が示される。なんと、他者の存在こそが〈自由〉の本来的な構成要因なのである。つまり、〈自由〉とは、他者との共存、つまり〈公共性〉という問題へと展開されうるものなのである。


まず、自由についての思弁的、また社会学的な探究が進められる。
やがて、現代社会における自由の本質的な困難が明らかになる。
そこで、自由を自由たらしめている要因の原点まで遡ることで、
〈自由〉が蘇生する可能性が示される。
なんと、他者の存在こそが〈自由〉の本来的な構成要因なのである。
つまり、〈自由〉とは、他者との共存、
つまり〈公共性〉という問題へと展開されうるものなのである。

目次
1 自由と時間
開封前に舌打ちするひと/祈りの時間性/二つの名前/触るとき/男と女
2 現代社会における自由の困難
消極的自由/積極的契機の追補/蓋然性について/江夏の「この一球」と予期の階級的構成/資本の原理/不確実性を裏打ちする確実性/そして知っている者はどこにもいなくなった/リベラリズムの不可避の変質/回帰する超越性
3 記憶の困難
私は伝送された?/分身/スキゾは本当にやってきた/記憶の困難/死の欲動
4 もうひとつの〈自由〉
キリストの贖罪/〈自由〉のもう一つの可能性へ/不確定性の効用/マゾヒズム的転回/〈公共性〉に向けて
補遺 自由意志と因果関係

著者プロフィール

大澤 真幸  (オオサワ マサチ)  (著/文

大澤真幸(1958・10・15~)社会学者。長野県生まれ。 東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。1990年、『行為の代数学 スペンサー=ブラウンから社会システム論へ』で東京大学社会学博士の学位を取得。その後、千葉大学文学部助教授、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を歴任。2007年、『ナショナリズムの由来』で毎日出版文化賞受賞。10年、個人思想誌『大澤真幸THINKING「O」』の刊行を開始。12年、『ふしぎなキリスト教』(橋爪大三郎との共著)で新書大賞受賞。15年、『自由という牢獄 責任・公共性・資本主義』で河合隼雄学芸賞受賞。他に『虚構の時代の果て』、『不可能性の時代』、『〈自由〉の条件』、『夢よりも深い覚醒へ 3・11後の哲学』、『〈世界史〉の哲学』(古代篇、中世篇、近世篇、東洋篇、イスラーム篇)、 『可能なる革命』、 『憎悪と愛の哲学』など著書多数。

上記内容は本書刊行時のものです。