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出版者情報
大正=歴史の踊り場とは何か 現代の起点を探る
- 書店発売日
- 2018年5月10日
- 登録日
- 2018年4月9日
- 最終更新日
- 2024年1月9日
書評掲載情報
2018-07-21 | 日本経済新聞 朝刊 |
2018-06-17 |
毎日新聞
朝刊 評者: 張競(明治大学教授・比較文化) |
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紹介
大正時代、都市化の進行や人々の意識の変化は、明治に始まった「官製の近代化」とは質の違う近代を歩み始めたのではないか。新しい社会・思想の源があったのではないか。「震災」「民生」「学区」「趣味」「娯楽」「サラリーマン」「職業婦人」「専業主婦」「地方(ぢかた)」「自由」など、この時代の言葉に着目、その発生や流行の社会状況を立ち上がらせながら、現代の社会や暮らし方の起点となった時代を読み解く。
1910年代~1920年代に現れた大きな転換期「大正」。その元号と重なるように日本・世界が動き出した。
第一次世界大戦と大恐慌によって世界の各地域が同期化する一方、同じうねりに巻き込まれつつ日本では関東大震災が「足下」を崩壊させる。
都市化の進行や人々の意識の変化は、明治に始まったいわば「官製の近代化」とは質の違う近代を歩み始めたのではないか。民に焦点を合わせることで、そこに孕まれていたいろんな可能性が見えてくるのではないか。
「震災」「民生」「学区」「趣味」「娯楽」「サラリーマン」「職業婦人」「専業主婦」「地方(ぢかた)」「自由」など、この時代の言葉に着目、その発生や流行の社会状況を立ち上がらせながら、現代の社会や暮らし方の起点となった時代を読み解く。
目次
序――踊り場の時代に可能性を問う
第一部 現代の起点としての「大正」
学区――コモンセンスの成り立つ場所
民生――生存権・生活権への出発
震災――言葉の崩壊から新しい意識へ
趣味・娯楽――民衆文化再編成への胎動
第二部 踊り場としての「大正」
サラリーマン・職業婦人・専業主婦の登場
校歌――替え歌の文化が結ぶ共同体
民衆と詩――文語詩から口語詩への移行
地方学――「地方(ぢかた)」と「地方(ちほう)」そして「郷土」への眼差し
上記内容は本書刊行時のものです。