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大正=歴史の踊り場とは何か 現代の起点を探る 鷲田 清一(著/文) - 講談社
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大正=歴史の踊り場とは何か 現代の起点を探る (タイショウレキシノオドリバトハナニカ ゲンダイノキテンヲサグル)

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発行:講談社
四六判
272ページ
定価 1,700円+税
ISBN
978-4-06-511639-5   COPY
ISBN 13
9784065116395   COPY
ISBN 10h
4-06-511639-2   COPY
ISBN 10
4065116392   COPY
出版者記号
06   COPY
Cコード
C0321  
0:一般 3:全集・双書 21:日本歴史
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2018年4月9日
最終更新日
2024年1月9日
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書評掲載情報

2018-07-21 日本経済新聞  朝刊
2018-06-17 毎日新聞  朝刊
評者: 張競(明治大学教授・比較文化)
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紹介

大正時代、都市化の進行や人々の意識の変化は、明治に始まった「官製の近代化」とは質の違う近代を歩み始めたのではないか。新しい社会・思想の源があったのではないか。「震災」「民生」「学区」「趣味」「娯楽」「サラリーマン」「職業婦人」「専業主婦」「地方(ぢかた)」「自由」など、この時代の言葉に着目、その発生や流行の社会状況を立ち上がらせながら、現代の社会や暮らし方の起点となった時代を読み解く。


1910年代~1920年代に現れた大きな転換期「大正」。その元号と重なるように日本・世界が動き出した。
第一次世界大戦と大恐慌によって世界の各地域が同期化する一方、同じうねりに巻き込まれつつ日本では関東大震災が「足下」を崩壊させる。
都市化の進行や人々の意識の変化は、明治に始まったいわば「官製の近代化」とは質の違う近代を歩み始めたのではないか。民に焦点を合わせることで、そこに孕まれていたいろんな可能性が見えてくるのではないか。
「震災」「民生」「学区」「趣味」「娯楽」「サラリーマン」「職業婦人」「専業主婦」「地方(ぢかた)」「自由」など、この時代の言葉に着目、その発生や流行の社会状況を立ち上がらせながら、現代の社会や暮らし方の起点となった時代を読み解く。

目次

序――踊り場の時代に可能性を問う
第一部 現代の起点としての「大正」
学区――コモンセンスの成り立つ場所
民生――生存権・生活権への出発
震災――言葉の崩壊から新しい意識へ
趣味・娯楽――民衆文化再編成への胎動
第二部 踊り場としての「大正」
サラリーマン・職業婦人・専業主婦の登場
校歌――替え歌の文化が結ぶ共同体
民衆と詩――文語詩から口語詩への移行
地方学――「地方(ぢかた)」と「地方(ちほう)」そして「郷土」への眼差し

著者プロフィール

鷲田 清一  (ワシダ キヨカズ)  (著/文

1949年生まれ。京都市立芸術大学学長。せんだいメディアテーク館長。哲学者。臨床哲学を探究する。著書に『現象学の視線』『モードの迷宮』『じぶん・この不思議な存在』『ぐずぐずの理由』『聴くことの力――臨床哲学試論』などがある。

佐々木 幹郎  (ササキ ミキロウ)  (著/文

1947年生まれ。詩人。中原中也研究の第一人者。詩と音楽のコラボレーション、オペラの脚本も手がける。詩集に『蜂蜜採り』『明日』など、評論に『東北を聴く――民謡の原点を訪ねて』『中原中也――沈黙の音楽』などがある。

山室 信一  (ヤマムロ シンイチ)  (著/文

1951年生まれ。2015年まで京都大学人文科学研究所所長を務め、現在は名誉教授。近代法政連鎖史研究者。著書に『キメラ』『憲法9条の思想水脈』『複合戦争と総力戦の断層』『アジアびとの風姿――環地方学の試み』などがある。

渡辺 裕  (ワタナベ ヒロシ)  (著/文

1953年生まれ。東京大学大学院人文社会研究科教授。専攻は美学芸術学、文化資源学。著書に『歌う国民――唱歌・校歌・うたごえ』『感性文化論――〈終わり〉と〈はじまり〉の戦後昭和史』などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。