版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
変愛小説集 日本作家編 岸本 佐知子(編集) - 講談社
..
【利用不可】

書店員向け情報 HELP

変愛小説集 日本作家編 (ヘンアイショウセツシュウ ニホンサッカヘン)

このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:講談社
文庫判
304ページ
定価 720円+税
ISBN
978-4-06-293914-0   COPY
ISBN 13
9784062939140   COPY
ISBN 10h
4-06-293914-2   COPY
ISBN 10
4062939142   COPY
出版者記号
06   COPY
Cコード
C0193  
0:一般 1:文庫 93:日本文学、小説・物語
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2018年4月16日
最終更新日
2024年1月24日
このエントリーをはてなブックマークに追加

書評掲載情報

2023-04-22 東京新聞/中日新聞  朝刊
評者: 豊崎由美(書評家)
2018-05-19 日本経済新聞  朝刊
MORE
LESS

紹介

変てこだったりグロテスクだったり極端だったりする、究極に純度の高い愛のアンソロジー。人気作家勢揃い! ●川上弘美●多和田葉子●本谷有希子●村田沙耶香 ●吉田知子●深堀 骨●安藤桃子●吉田篤●小池昌代●星野智幸●津島佑子


気鋭の翻訳家、岸本佐知子氏が「変な愛」を描いた小説ばかりを集め訳したアンソロジー。翻訳アンソロジーとしては異例の人気シリーズとなった、前作に続く日本版。
「変愛は純愛。日本の作品にも、すばらしい変愛小説がたくさんあることに気がつき」、「ここ日本こそが世界のヘンアイの首都であると思え」たという岸本氏が選んだ、現代の恋愛小説の名手による、変てこだったりグロテスクだったり極端だったりする、究極に純度の高い愛のアンソロジー。

「形見」 川上弘美
「韋駄天どこまでも」 多和田葉子
「藁の夫」 本谷有希子
「トリプル」 村田沙耶香
「ほくろ毛」 吉田知子
「逆毛のトメ」 深堀 骨
「カウンターイルミネーション」 安藤桃子
「梯子の上から世界は何度だって生まれ変わる」 吉田篤弘
「男鹿」 小池昌代
「クエルボ」 星野智幸
「ニューヨーク、ニューヨーク」 津島佑子

目次

形見 川上弘美
韋駄天どこまでも 多和田葉子
藁の夫 本谷有希子
トリプル 村田沙耶香
ほくろ毛 吉田知子
逆毛のトメ 深堀 骨
カウンターイルミネーション 安藤桃子
梯子の上から世界は何度だって生まれ変わる 吉田篤弘
男鹿 小池昌代
クエルボ 星野智幸
ニューヨーク、ニューヨーク 津島佑子

著者プロフィール

岸本 佐知子  (キシモト サチコ)  (編集

翻訳家。上智大学文学部英文学科卒業。訳書にデイヴィス『ほとんど記憶のない女』『話の終わり』、ジュライ『いちばんここに似合う人』『あなたを選んでくれるもの』、ベイカー『中二階』、ウィンターソン『灯台守の話』、ミルハウザー『エドウィン・マルハウス』、ソーンダーズ『短くて恐ろしいフィルの時代』など多数。編訳書に『変愛小説集』『居心地の悪い部屋』『コドモノセカイ』『楽しい夜』など。著書に『気になる部分』『ねにもつタイプ』『なんらかの事情』などがある。

川上 弘美  (カワカミ ヒロミ)  (著/文

1958年生まれ。’96年「蛇を踏む」で芥川賞、’99年『神様』でBunkamuraドゥマゴ文学賞と紫式部文学賞、’00年『溺レる』で伊藤整文学賞と女流文学賞、’01年『センセイの鞄』で谷崎潤一郎賞、’07年『真鶴』で芸術選奨文部科学大臣賞、’15年『水声』で読売文学賞、’16年『大きな鳥にさらわれないよう』で泉鏡花文学賞を受賞。

多和田 葉子  (タワダ ヨウコ)  (著/文

1960年生まれ。’91年「かかとを失くして」で第’34回群像新人文学賞。’93年「犬婿入り」で芥川賞受賞。’96年、ドイツ語での文学活動に対しシャミッソー文学賞を授与される。’11年、『雪の練習生』で野間文芸賞、’13年、『雲をつかむ話』で読売文学賞と、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。近著に『地球に散りばめられて』がある。

本谷 有希子  (モトヤ ユキコ)  (著/文

1979年生まれ。「劇団、本谷有希子」主宰。’07年に『遭難、』で鶴屋南北戯曲賞、’09年には『幸せ最高ありがとうマジで!』で岸田國士戯曲賞を受賞。’11年『ぬるい毒』で野間文芸新人賞、’13年『嵐のピクニック』で大江健三郎賞、’14年『自分を好きになる方法』で三島由紀夫賞、’16年『異類婚姻譚』で芥川賞を受賞。

村田 沙耶香  (ムラタ サヤカ)  (著/文

1979年生まれ。’03年「授乳」で第46回群像新人文学賞優秀作、’09年『ギンイロノウタ』で野間文芸新人賞、’13年『しろいろの街の、その骨の体温の』で三島由紀夫賞、’16年『コンビニ人間』で芥川賞を受賞。その他の作品に『マウス』『星が吸う水』『ハコブネ』『タダイマトビラ』『殺人出産』などがある。

吉田 知子  (ヨシダ トモコ)  (著/文

1934年生まれ。’70年「無明長夜」で芥川賞を受賞。’84年「満州は知らない」で女流文学賞、’92年「お供え」で川端康成文学賞、’99年『箱の夫』で泉鏡花文学賞、’00年、中日文化賞を受賞。他に、吉田知子選集(1)~(3)など。

深堀 骨  (フカボリ ホネ)  (著/文

1966年生まれ。’92年、生涯初の創作「蚯蚓、赤ん坊、あるいは砂糖水の沼」が都筑道夫、小池真理子両氏の絶賛を浴び、第3回ハヤカワ・ミステリ・コンテストに佳作入選。以来、『ミステリマガジン』『SFマガジン』『群像』などで中短編を発表する。主な作品に『アマチャ・ズルチャ 柴刈天神前風土記』「鈴木電機店繁盛記」などがある。

安藤 桃子  (アンドウ モモコ)  (著/文

1982年生まれ。ロンドン大学芸術学部を次席で卒業し、ニューヨークで映画作りを学ぶ。’10年、監督・脚本を務めた『カケラ』でデビュー。同作はロンドンICAと東京で同時公開された。’11年初の書き下ろし長編小説、『0・5ミリ』で作家デビューし、自ら映画化も手がけた。

吉田 篤弘  (ヨシダ アツヒロ)  (著/文

1962年生まれ。小説を執筆しつつ、「クラフト・エヴィング商會」名義で著作とデザインを行う。’01年講談社出版文化賞・ブックデザイン賞受賞。著書に『つむじ風食堂の夜』、『なにごともなく、晴天。』『空ばかり見ていた』『ソラシド』『台所のラジオ』『ブランケットルームの星型乗車券』『遠くの街に犬の吠える』『京都で考えた』『金曜日の本』など。

小池 昌代  (コイケ マサヨ)  (著/文

1959年生まれ。’97年詩集『永遠に来ないバス』で現代詩花椿賞、’00年詩集『もっとも官能的な部屋』で高見順賞、’01年『屋上への誘惑』で講談社エッセイ賞、’07年「タタド」で川端康成文学賞、’10年詩集『コルカタ』で萩原朔太郎賞、’14年『たまもの』で泉鏡花賞を受章。おもな作品に『感光生活』『弦と響』『野笑 Noemi』『幼年 水の町』がある。

星野 智幸  (ホシノ トモユキ)  (著/文

1965年生まれ。’97年『最後の吐息』で文藝賞を受賞しデビュー。’00年『目覚めよと人魚は歌う』で三島由紀夫賞、’03年『ファンタジスタ』で野間文芸新人賞、’10年『俺俺』で大江健三郎賞、’15年『夜は終わらない』で読売文学賞を受賞。他の作品に、『焔』『呪文』『未来の記憶は蘭の中で作られる』など。

津島 佑子  (ツシマ ユウコ)  (著/文

1947年生まれ。’78『寵児』で女流文学賞、’79年『光の領分』で野間文芸新人賞、’83年『黙市』で川端康成文学賞、’87年『夜の光に追われて』で読売文学賞、’98年『火の山―山猿記』で谷崎潤一郎賞と野間文芸賞を受賞。他の著書に『あまりに野蛮な』『葦舟、飛んだ』『黄金の夢の歌』『ヤマネコ・ドーム』などがある。’16年逝去。

上記内容は本書刊行時のものです。