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歴史のかげに美食あり 日本饗宴外交史 黒岩 比佐子(著/文) - 講談社
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歴史のかげに美食あり 日本饗宴外交史 (レキシノカゲニビショクアリ ニホンキョウエンガイコウシ)

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発行:講談社
文庫判
256ページ
定価 930円+税
ISBN
978-4-06-292476-4   COPY
ISBN 13
9784062924764   COPY
ISBN 10h
4-06-292476-5   COPY
ISBN 10
4062924765   COPY
出版者記号
06   COPY
Cコード
C0121  
0:一般 1:文庫 21:日本歴史
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2018年1月15日
最終更新日
2024年2月29日
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書評掲載情報

2018-04-22 東京新聞/中日新聞  朝刊
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紹介

古来、「歴史のかげに女あり」と言われる。妖艶な美女が歴史を動かしてきた例は少なくない。だが、大事件、外交の舞台裏でより重要だったのは、いかに饗宴を準備するか。相手を懐柔するために、明治の主役たちが「おもてなし」のため頭を悩ませた美食とは。史料から明治の世界を生き生きと描き、52歳の若さで惜しまれつつ逝ったノンフィクション・ライター黒岩比佐子が、12品のフルコースで、歴史ファンをご接待!


古来、「歴史のかげに女あり」と言われる。妖艶な美女が歴史を動かしてきた例は少なくない。だが、考えてみれば大事件、外交の舞台裏でより重要だったのは、美女よりも美食ではなかったか。近代日本の運命を左右したステージに饗宴はつきもの。相手を懐柔するためには、美味が必要だった。明治の主役たちは、いかに「おもてなし」に頭を悩ませたか。
黒船来航のペリーは、なれぬ日本料理に閉口した。フランス料理になじめなかった明治天皇の涙ぐましい努力。暗殺された伊藤博文が日本で最後に食べた河豚の味。日露戦争の勝利に外国武官たちからシャンパンシャワーで祝ってもらった児玉源太郎。フランスからミネラルウォーターを取り寄せていた西園寺公望などなど。
史料から明治の世界を生き生きと描き、52歳の若さで惜しまれつつ逝ったノンフィクション・ライター黒岩比佐子が、12品のフルコースで、歴史ファンをご接待!
(原本 文春新書『歴史のかげにグルメあり』2008年刊)

目次

第1章 マシュー・ペリー―本膳料理に不満を抱いた米国海軍提督
第2章 アーネスト・サトウ―最後の将軍によるフランス料理の饗宴
第3章 明治天皇(1)―天皇が初めてホストを務めた日
第4章 井上馨―ダンスと美食による鹿鳴館外交
第5章 大倉喜八郎―怪物的な政商と帝国ホテルの料理
第6章 ニコライ皇太子―大津事件とロシア軍艦での午餐会
第7章 伊藤博文―河豚の本場で開かれた日清講和会議
第8章 児玉源太郎―旅順陥落のシャンパンシャワー
第9章 村井弦斎―食道楽作家とロシア兵捕虜の交流
第10章 明治天皇(2)―ガーター勲章と宮中晩餐会
第11章 西園寺公望―稀代の食通だった風流宰相
第12章 幸徳秋水―アナーキストの「菜食論」

著者プロフィール

黒岩 比佐子  (クロイワ ヒサコ)  (著/文

1958年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒。ノンフィクション・ライター。図書館へ通い、古書店で発掘した資料から、明治の人物、世相にあらたな光をあてつづけた。
『「食道楽」の人 村井弦斎』でサントリー学芸賞、『編集者 国木田独歩のj時代』で角川財団学芸賞、『パンとペン 社会主義者・堺利彦と「売文社」の闘い』で読売文学賞を受賞。
他の著書に『音のない記憶』『忘れえぬ声を聴く』『明治のお嬢さま』など。10年間で10冊の著書を刊行した。惜しまれつつ、2010年没。

旧版ISBN
9784166606504

上記内容は本書刊行時のものです。