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出版者情報
歴史のかげに美食あり 日本饗宴外交史
- 書店発売日
- 2018年2月11日
- 登録日
- 2018年1月15日
- 最終更新日
- 2024年2月29日
書評掲載情報
2018-04-22 | 東京新聞/中日新聞 朝刊 |
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紹介
古来、「歴史のかげに女あり」と言われる。妖艶な美女が歴史を動かしてきた例は少なくない。だが、大事件、外交の舞台裏でより重要だったのは、いかに饗宴を準備するか。相手を懐柔するために、明治の主役たちが「おもてなし」のため頭を悩ませた美食とは。史料から明治の世界を生き生きと描き、52歳の若さで惜しまれつつ逝ったノンフィクション・ライター黒岩比佐子が、12品のフルコースで、歴史ファンをご接待!
古来、「歴史のかげに女あり」と言われる。妖艶な美女が歴史を動かしてきた例は少なくない。だが、考えてみれば大事件、外交の舞台裏でより重要だったのは、美女よりも美食ではなかったか。近代日本の運命を左右したステージに饗宴はつきもの。相手を懐柔するためには、美味が必要だった。明治の主役たちは、いかに「おもてなし」に頭を悩ませたか。
黒船来航のペリーは、なれぬ日本料理に閉口した。フランス料理になじめなかった明治天皇の涙ぐましい努力。暗殺された伊藤博文が日本で最後に食べた河豚の味。日露戦争の勝利に外国武官たちからシャンパンシャワーで祝ってもらった児玉源太郎。フランスからミネラルウォーターを取り寄せていた西園寺公望などなど。
史料から明治の世界を生き生きと描き、52歳の若さで惜しまれつつ逝ったノンフィクション・ライター黒岩比佐子が、12品のフルコースで、歴史ファンをご接待!
(原本 文春新書『歴史のかげにグルメあり』2008年刊)
目次
第1章 マシュー・ペリー―本膳料理に不満を抱いた米国海軍提督
第2章 アーネスト・サトウ―最後の将軍によるフランス料理の饗宴
第3章 明治天皇(1)―天皇が初めてホストを務めた日
第4章 井上馨―ダンスと美食による鹿鳴館外交
第5章 大倉喜八郎―怪物的な政商と帝国ホテルの料理
第6章 ニコライ皇太子―大津事件とロシア軍艦での午餐会
第7章 伊藤博文―河豚の本場で開かれた日清講和会議
第8章 児玉源太郎―旅順陥落のシャンパンシャワー
第9章 村井弦斎―食道楽作家とロシア兵捕虜の交流
第10章 明治天皇(2)―ガーター勲章と宮中晩餐会
第11章 西園寺公望―稀代の食通だった風流宰相
第12章 幸徳秋水―アナーキストの「菜食論」
- 旧版ISBN
-
9784166606504
上記内容は本書刊行時のものです。