書店員向け情報 HELP
出版者情報
如何なる星の下に
- 初版年月日
- 2011年10月
- 書店発売日
- 2011年10月8日
- 登録日
- 2015年8月20日
- 最終更新日
- 2015年8月20日
書評掲載情報
2018-04-22 | 毎日新聞 朝刊 |
2014-07-20 |
読売新聞
評者: 佐川光晴(作家) |
2011-12-11 |
毎日新聞
評者: 荒川洋治(現代詩作家) |
2011-10-16 |
毎日新聞
評者: 荒川洋治(現代詩作家) |
MORE | |
LESS |
紹介
昭和十三年、自ら浅草に移り住み執筆をはじめた高見順。彼はぐうたらな空気と生存本能が交錯する刺激的な町をこよなく愛した。主人公である作家・倉橋の別れた妻への未練を通奏低音にして、少女に対する淡い「慕情」が謳い上げられるのだった。暗い時代へ突入する昭和初期、浅草に集う人々の一瞬の輝きを切り取り、伊藤整に「天才的」と賞賛された高見順の代表作にして傑作。
高見順が捉えた昭和十年代の浅草
さらなる戦争へと突き進む時代、浅草に移り住み明と暗の物語を紡いだ高見順の孤高なる「慕情」を窺い知れる代表作
昭和十三年、自ら浅草に移り住み執筆をはじめた高見順。彼はぐうたらな空気と生存本能が交錯する刺激的な町をこよなく愛した。主人公である作家・倉橋の別れた妻への未練を通奏低音にして、少女に対する淡い「慕情」が謳い上げられるのだった。暗い時代へ突入する昭和初期、浅草に集う人々の一瞬の輝きを切り取り、伊藤整に「天才的」と賞賛された高見順の代表作にして傑作。
坪内祐三
浅草は大阪人である川端康成や武田麟太郎の旅情を刺激する。しかし東京人である高見順はそのような「旅心」をおぼえない。しかも、東京人でありながら、山の手っ子である高見順は浅草にそのまま同化することが出来ない。異人である。旅人でもない異人が浅草に部屋を持つ。その時その異人に見えてくる風景は? それが『如何なる星の下に』で描かれている(略)――<「解説」より>
※本書は、中央公論社『日本の文学57 高見順』(昭和40年5月刊)を底本としました。
目次
第一回 心の楽屋
第二回 風流お好み焼
第三回 冬の噴水
第四回 落 魄
第五回 美 肌
第六回 帽子の下に頭がある
第七回 日記と注からなる一回
第八回 旅へのいざない
第九回 この青ざめし景色は
第十回 酉の日の前後
第十一回 再び現実の攻撃について
第十二回 ふいなあれ
上記内容は本書刊行時のものです。