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出版者情報
ワイルド・スワン 上
発行:講談社
文庫判
560ページ
定価
1,400円+税
- 書店発売日
- 2017年11月22日
- 登録日
- 2017年10月27日
- 最終更新日
- 2019年9月27日
書評掲載情報
2020-04-25 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 国分良成(防衛大学校長) |
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紹介
15歳で著者の祖母は軍閥将軍の妾になる。中国全土で軍閥が勢力をぶつけあう1924年のことであった。続く満州国の成立。直前に生まれた母は、新しい支配者日本の過酷な占領政策を体験する。戦後、夫とともに共産党で昇進する母。そして中華人民共和国の成立後、反革命鎮圧運動の只中で著者は誕生する。中国で発禁処分となった衝撃的自伝!
『鴻(ワイルド・スワン)』は、私の祖母、母、そして私自身の物語です。祖母と母は、1931年から1945年まで日本が支配する満州国で暮らしました。祖母も、母も、私も、異常な時代と異常な社会に翻弄されながら生きてきました。とほうもなく残酷な時代であり、それだけになお、崇高な人間性が強い光を放った時代でもありました。(日本のみなさんへ)
目次
日本のみなさんへ
二〇〇七年新版によせて
第一章 「三寸金蓮」――軍閥将軍の妾
第二章 「ただの水だって、おいしいわ」――夏先生との再婚
第三章 「満州よいとこ、よいお国」――日本占領下の暮らし
第四章 「国なき隷属の民」――さまざまな支配者のもとで
第五章 「米十キロで、娘売ります」――新生中国への苦闘
第六章 「恋を語りあう」――革命的結婚
第七章 「五つの峠を越えて」――母の長征
第八章 「故郷に錦を飾る」――家族と匪賊の待つ四川省へ
第九章 「主人が高い地位につけば、鶏や犬まで天に昇る」――清廉潔白すぎる男
第十章 「苦難が君を本物の党員にする」――母にかけられた嫌疑
第十一章 「反右以降、口を開く者なし」――沈黙する中国
第十二章 「米がなくても飯は炊ける」――大飢饉
第十三章 「だいじなだいじなお嬢ちゃん」――特権という名の繭の中で
第十四章 「父よりも、母よりも、毛主席が好きです」――毛沢東崇拝
上記内容は本書刊行時のものです。