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言葉の魂の哲学 古田 徹也(著/文) - 講談社
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講談社選書メチエ

言葉の魂の哲学

発行:講談社
四六判
定価 1,700円+税
ISBN
9784062586764
Cコード
C0310
一般 全集・双書 哲学
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2018年3月13日
最終更新日
2018年4月9日
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書評掲載情報

2018-07-29 毎日新聞  朝刊
評者: 渡辺保(演劇評論家)
2018-06-09 朝日新聞  朝刊
評者: 野矢茂樹(立正大学教授・哲学)
2018-05-27 読売新聞  朝刊
評者: 伊藤亜紗(東京工業大学准教授、美学者)

紹介

言葉が表情を失うことがある。たとえば、「今」という字をじっと見つめ続けたり、あるいは、「今、今、今、今、今、今・・・」と延々書き続けたりすると、なじみのあるはずの言葉が突然、たんなる線の寄せ集めに見えてくる。一般に、「ゲシュタルト崩壊」といわれる現象だ。
逆に、言葉が魂が入ったように表情を宿し、胸を打つようになることがある。こういう現象を、どうとらえたらいいのだろうか。魂のある言葉とは、どのようなものか。

本書は、中島敦とホーフマンスタールの二編の小説からはじまる。いずれも、「ゲシュタルト崩壊」をあつかった作品である。
ついで、ウィトゲンシュタインの言語論を検証する。かれが「魂なき言語と魂ある言語」といったとき、どのような哲学が展開されるか。
そして、最後に、カール・クラウスの言語論を考える。
生涯をかけて、言語批判をつらぬいたクラウスの思想とは、どのようなものだったか。
それは、「常套句に抗する」ことで、世の中をかえようとする試みでもあった。
以上の三つの核によりそいながら、「命ある言葉」とはなにかを哲学する力作。

目次

第1章 ヴェールとしての言葉――言語不信の諸相
  1.中島敦「文字禍」とその周辺
  2.ホーフマンスタール「チャンドス卿の手紙」とその周辺
第2章 魂あるものとしての言葉――ウィトゲンシュタインの言語論を中心に
  1.使用・体験・理解
  2.言葉の立体的理解
  3.「アスペクト盲」の人は何を失うのか
第3章 かたち成すものとしての言葉――カール・クラウスの言語論が示すもの
   1.クラウスによる言語「批判」
   2.言葉を選び取る責任

著者プロフィール

古田 徹也  (フルタ テツヤ)  (著/文

1979年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。現在、専修大学准教授。専攻は、哲学、倫理学。「言語」「心」「行為」を手がかりに研究を進める。主な著書に、『それは私がしたことなのか――行為の哲学入門』(新曜社)、訳書に、ウィトゲンシュタイン『ラスト・ライティングス』(講談社)、共訳書に『ウィトゲンシュタインの講義 数学の基礎篇』(講談社学術文庫)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。