..
【利用不可】
書店員向け情報 HELP
出版者情報
こころは内臓である スキゾフレニアを腑分けする
発行:講談社
四六判
256ページ
定価
1,650円+税
- 書店発売日
- 2018年1月13日
- 登録日
- 2017年11月22日
- 最終更新日
- 2024年1月9日
書評掲載情報
2018-02-11 |
毎日新聞
朝刊 評者: 養老孟司(解剖学者) |
MORE | |
LESS |
紹介
精神科医としての50年を統合失調症の治療に当たってきた著者が、それは俗に言われるように「正常」と断絶された「狂気」とされるものなのか、あるいは治療法のある「症状」なのかを問題意識としながら、この病気の本態を語り尽くす。「現実の否認」「現在の消失」「心的エネルギーの回路づけの不具合」「昏迷」など、この病の特徴と心の働き方の傾向の関連を見極める。
かつては精神分裂病と呼ばれ、今では統合失調症と名称変更された病気「スキゾフレニア」。精神科医としての50年をこの病気の治療に当たってきた著者が、それは俗に言われるように「正常」と断絶された「狂気」とされるものなのか、あるいは治療法のある「症状」なのかを問題意識としながら、この病気の本態を語り尽くす。
また、この病気に見られる「現実の否認」「現在の消失」「心的エネルギーの回路づけの不具合」「昏迷」などの特徴が、ヒトの心的特性の極端化であり、時代の精神的風潮とも繋がっていることに射程を拡げていく。
自らを「内臓の医者」と称する精神科医が見極めた、病の本態と人間の心の働き方。
目次
第1章 「スキゾフレニア」の履歴
第2章 始まりの不具合
第3章 奇妙な世界に入り込んで……
第4章 運動・思考が停止する!
第5章 「現実」の変容より「現在」の喪失の方が重い病
第6章 フィールドへ出よ
第7章 身の内にうごめくもの、その否認
第8章 眼も耳も嘘をつく――修正するのはアクション
第9章 脱施設化再考――終わっていない課題
第10章 心を概念化するメカニズム――メタファー経由の理解
上記内容は本書刊行時のものです。