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出版者情報
夜更けの川に落葉は流れて
発行:講談社
四六判
186ページ
定価
1,500円+税
- 書店発売日
- 2018年1月14日
- 登録日
- 2017年11月22日
- 最終更新日
- 2024年1月24日
書評掲載情報
2018-02-11 |
東京新聞/中日新聞
朝刊 評者: 葉名尻竜一(立正大学准教授) |
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紹介
稀代の無頼、西村賢太の原点を炙り出す、新たな代表作。憬れだった築地市場での仕事をたった一日で失うことになった若き日の北町貫多を描く「寿司乞食」。すべてに無気力で受動的だった貫多を、やや向日的な世界へ引き戻したのは梁木野佳穂という女性だった――「夜更けの川に落葉は流れて」。後ろ髪を引かれる思いでいた“あの店”。貫多と店主の20数年にも及ぶ蟠りがある深夜に最高潮を迎える「青痰麺」。表題作含む三篇収録。
稀代の無頼、西村賢太の原点を炙り出す、新たな代表作。
15歳で家を出て自給自足の生活を始めた北町貫多。憬れだった築地市場での仕事を得るも、たった一日でそれを失うことになった顛末を描く「寿司乞食」。
齢23、24。すべてに無気力で受動的だった貫多を、やや向日的な世界へ引き戻したのは、梁木野佳穂という女性だった――表題作「夜更けの川に落葉は流れて」。
長いこと後ろ髪を引かれる思いでいた“あの店”。貫多と店主の20数年にも及ぶ蟠りは、ある深夜不穏な最高潮を迎える――「青痰麺」。
これまで仔細には書かれなかった20代前半の北町貫多を、哀切でいて軽妙、諧謔味と暴力性を併せ持った筆致で鮮やかに描いた、著者の原点を炙り出す傑作作品集。
目次
寿司乞食
夜更けの川に落葉は流れて
青痰麺
上記内容は本書刊行時のものです。