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出版者情報
愛国とノーサイド 松任谷家と頭山家
- 書店発売日
- 2017年3月8日
- 登録日
- 2017年1月30日
- 最終更新日
- 2024年1月17日
書評掲載情報
2017-04-09 |
読売新聞
朝刊 評者: 岩城択 |
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紹介
昭和という時代、面白い出来事、場所、人の近くには決まって「松任谷家」の人々がいた。そして、昭和をつらぬく精神性の基盤には決まって「頭山家」の信念があった。「松任谷家」の「発明」精神と、「頭山家」の「尊皇」精神ーー。「昭和」を、この上なく面白くスリリングな時代にした両家のハイブリッドの軌跡を描き出す。
戦前最強の思想的家柄・頭山家と戦後最強エンタテイメントの家柄・松任谷家という「ネオ名家」を軸に織りなす決定版戦後史。
「昭和」の主音(キーノート)とは何だったのか。
ユーミンも知らなかった、両家の歴史が明らかになる。
昭和という時代、面白い出来事、場所、人の近くには決まって「松任谷家」の人々がいた。そして、昭和をつらぬく精神性の基盤には決まって「頭山家」の信念があった。
「松任谷家」の「発明」精神と、「頭山家」の「尊皇」精神ーー。
「昭和」を、この上なく面白くスリリングな時代にした両家のハイブリッドの軌跡を描き出す。
金を無心し、そのためだけに生きる輩が大半の中、その精神の気高さが光る、松任谷家と頭山家。エスプリで時代を切り拓き、大きな足跡を残した彼らは、群れることをせず、あくまでもインディペンデントでアマチュアだった。
優雅とは俗から離れてゆとりがあること。
頭山家と松任谷家は、恍惚と絶望が絶えず交差する現代史の中でさまざまな試練を与えられながらも、確かな目で文化を産み、選び、育ててきた。真に日本人らしくある、といことはどういうことなのか? 「優雅なアマチュア」でい続けることが、これからの日本人にとっての生きる指針になるだろう。
目次
第1章 つぶやき
第2章 愛国の擾乱
第3章 伝説の秘密クラブ
第4章 未来は霧の中
第5章 聖地神宮
第6章 風街ろまん
第7章 左岸と右岸
第8章 たしなみ
第9章 ブルジョアのロック少年たち
第10章 飯倉片町キャンティ
第11章 真っ赤なペディキュア~松任谷國子の時代
第12章 ロックミュージカル『ヘアー』
第13章 私立と都立
第14章 ルーツ
第15章 最後の『ノーサイド』
第16章 尊皇、一流、アマチュア
第17章 大隈を殺れ!
第18章 黒蜥蜴
第19章 近代ゴリラ
第20章 頭山の残滓
第21章 伊藤野枝と大杉栄
第22章 霊南坂
第23章 あの頃のまま
第24章 抹殺
第25章 桜の国
第26章 あの素晴らしい愛をもう一度
第27章 1969年、パリ
第28章 ひこうき雲
第29章 結婚しようよ
第30章 五右衛門風呂
第31章 弟
第32章 恩送り
第33章 祝福
上記内容は本書刊行時のものです。