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出版者情報
今夜はひとりぼっちかい? 日本文学盛衰史 戦後文学篇
発行:講談社
四六変型判
370ページ
定価
2,000円+税
- 書店発売日
- 2018年8月23日
- 登録日
- 2018年6月13日
- 最終更新日
- 2018年8月17日
書評掲載情報
2018-11-24 | 朝日新聞 朝刊 |
2018-10-27 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 平田オリザ(劇作家) |
2018-09-16 | 読売新聞 朝刊 |
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紹介
文学史そのものを小説にする「日本文学盛衰史」の次なるテーマは「戦後文学」。誰にも読まれなくなった難物を、ロックンロールやパンク、ラップにのせ、ブログやtwitter、YouTubeまで使って揉みほぐす。そんなある日、タカハシさんは「戦災」に遭う……。
「文学なんてもうありませんよ」
文学史そのものを小説にする「日本文学盛衰史」の次なるテーマは「戦後文学」。誰にも読まれなくなった難物を、ロックンロールやパンク、ラップにのせ、ブログやtwitter、YouTubeまで使って揉みほぐす。そんなある日、タカハシさんは「戦災」に遭う……。
オオオカ きみは死んだ。ぼくも死んだ。幸いなことに、ぼくもきみも全集は出版された。けれど、いまや、ぼくたちの読者も少ない。というか、文学そのものが風前の灯だ。
コバヤシ わかった。テレビに駆逐されたんだろう。待てよ、マンガかな。SF……ミステリー……あと、何があったっけ。
オオオカ 違うんだ、こばやし。パソコンと携帯電話だよ、文学を滅ぼそうとしているのは。
コバヤシ わけがわからん。ぱそこんに電話? それと文学にどんな関係があるの。
オオオカ アップルがマッキントッシュを発売したのが、きみが亡くなった翌年だものね。きみに理解できないのも無理はない。だが、そんな説明をする必要はあるまい。こばやし。
コバヤシ なに?
オオオカ もう、本は売れんぞ。
――「twitter上にて・続」より
上記内容は本書刊行時のものです。