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出版者情報
維摩経講話
- 初版年月日
- 1990年1月
- 書店発売日
- 1990年3月5日
- 登録日
- 2016年6月21日
- 最終更新日
- 2016年6月21日
紹介
『維摩経』は、大乗仏教の根本原理、すなわち煩悩即菩提(ぼんのうそくぼだい)を最もあざやかにとらえているといわれる。迷いと悟り、理想と現実、善と悪など、全く対立するものを不二(ふに)と見なし、その不二の法門に入れば、一切の対立を超えた無対立の世界、何ものにも束縛されない自由な境地に入る。在家の信者の維摩居士が主役となって、菩薩や声聞(しょうもん)を相手に活殺自在に説法するところが維摩経の不思議な魅力といえよう。
目次
●第1講 維摩経の真髄
どう生きたらよいか──在家者のお経/二にして一とは何か ほか
●第2講 仏国品(ぶっこくほん)
理想の国土とは──仏国品のねらい/牡丹芳し ほか
●第3講 方便品(ほうべんほん)
維摩の登場──方便品とは/心の大いなること海のごとし ほか
●第4講 弟子品(でしほん)
弟子品のねらい/真の坐禅とは/真理の説き方 ほか
●第5講 菩薩品(ぼさつほん)
菩薩の登場/成仏の証──無生の悟り ほか
●第6講 問疾品(もんしつほん)
両聖の会見/菩薩の病い/知と愛 ほか
●第7講 不思議品(ふしぎほん)
無限定の限定/無相の真理とは/巨大な師子座 ほか
●第8講 観衆生品(かんしゅじょうほん)
人生泡沫のごとし/空無の慈しみ/菩薩の悲れみ ほか
●第9講 仏道品(ぶつどうほん)
非道を行ずる/妻妾を持つ/汚泥の中の蓮華 ほか
●第10講 入不二法門品(にゅうふにほうもんほん)
生と滅に前後なし/不二とは何か──菩薩の答え ほか
●第11講 香積仏品(こうしゃくぶつほん)
香り高き国/娑婆へ来た清らかな菩薩たち/精神の喜び ほか
●第12講 菩薩行品(ぼさつぎょうほん)
仏の説法──菩薩行品の舞台/香気を発する ほか
●第13講 見阿しゅく仏品(けんあしゅくぶつほん)
阿しゅく仏とは/仏とは何か/仏は無相である ほか
●第14講 法供養品(ほうくようほん)
いろいろな供養/経の功徳は舎利塔にまさる/法供養とは ほか
●第15講 嘱累品(しょくるいほん)
広宣流布のために/まず実行せよ/新学の菩薩とは ほか
上記内容は本書刊行時のものです。