...
【利用可】
書店員向け情報 HELP
出版者情報
風雅と官能の室町歌謡 : 五感で読む閑吟集
縦190mm
287ページ
価格情報なし
- 初版年月日
- 2013年1月
- 登録日
- 2015年12月20日
- 最終更新日
- 2015年12月20日
書評掲載情報
2021-05-30 |
読売新聞
朝刊 評者: 佐藤信(東京大学名誉教授・古代史学者) |
MORE | |
LESS |
紹介
室町の代表的小歌を集めた『閑吟集』には、男女の恋歌を中心に、不安な世への明るい諦念の歌など、当時の人々と人生観を映し出す311首が収められている。戦国動乱の気配が漂う室町後期、人々は無常の世を悟りながら、あえて官能に身を投げ出した。庶民から貴族までを熱狂させた「小歌」に、室町人は何を託したのか。小歌に表れたリアルな感情の動きを「五感」でとらえる斬新な方法で、室町歌謡の豊かな世界を描き出す。
目次
味わう(青梅の枝-性愛の讃美)
触れる(寝肌の争い-姉と妹の物語
打つ女・打たれる女-官能の倒錯美)
嗅ぐ(簾からこぼれる香り-王朝の文化と中世の遊び
残り香と面影-東下りの殿をめぐって)
聴く(一節切尺八の音色-王昭君の悲劇・稚児の恋
唐櫓の響き-遊女の恋)
視る(意匠・文様との交響-花筏・花靭・水車・誰が袖図
動物の小歌と禅の絵画-燕・蛤をめぐって)
上記内容は本書刊行時のものです。