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出版者情報
聖地と日本人
一般文庫版
- 初版年月日
- 2021年3月25日
- 書店発売日
- 2021年3月24日
- 登録日
- 2021年2月19日
- 最終更新日
- 2021年3月29日
書評掲載情報
2021-04-17 | 日本経済新聞 朝刊 |
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紹介
鞍馬・僧正ヶ谷、比叡山横川、河原院、竹生島、熊野、志度浦の龍宮、富士山、安達ヶ原……能楽の舞台となったこれらの場所は、「聖地」と呼ばれてきた。神々が遊び、鬼や妖怪が出没するといわれた異界への入り口。俗世の向こう側にある極楽・地獄として、日本列島の中に見出された聖地とはいかなる場所であったのか? 絵画や文学作品、歴史書など、多彩な史料を手がかりに、中世の京都人が聖なる場所に込めた思いに迫る。
目次
プロローグ
鞍馬・僧正ヶ谷 天狗の巣窟で牛若丸と出会う
清水・音羽の瀧 観音が結んだ縁
愛宕山 天界・魔界ともつながる空間
大江山・千丈ヶ嶽 酒呑童子の棲む山
葛城山 土蜘蛛伝説と修験道の聖地
貴船 心の闇を引き受ける場所
河原院 化け物屋敷に棲む吸血鬼
比叡山横川 元三大師信仰の拠点
稲荷山 謎が多い稲荷信仰
逢坂山 逆髪が語る「さかさまの思想」
竹生島 「金輪際」から生まれ出た水晶輪の山
芦屋 鵺を神に祀った京都の聖地
吉野 金の御嶽と呼ばれた桜の名所
日高川 道成寺と法華経
熊野 死と再生の舞台
志度浦の龍宮 富も災厄ももたらす場所
上路 山姥の棲む山
天人の棲む世界 天界の王は鬼か
富士山 天界と地下界につながる「世界山」
立山 あの世の地獄がこの世に出現
白峯 最も恐れられた怨霊・崇徳院
那須野 三国伝来の妖狐の遺跡
戸隠 鬼女に託された記憶
安達ヶ原 鬼婆が出没する空間
あとがき
角川ソフィア文庫版あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。