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ひきなみ 千早 茜(著/文) - KADOKAWA
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ひきなみ (ヒキナミ)

文芸
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四六判
264ページ
定価 1,600円+税
ISBN
978-4-04-110855-0   COPY
ISBN 13
9784041108550   COPY
ISBN 10h
4-04-110855-1   COPY
ISBN 10
4041108551   COPY
出版者記号
04   COPY
Cコード
C0093  
0:一般 0:単行本 93:日本文学、小説・物語
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2021年4月30日
書店発売日
登録日
2021年3月3日
最終更新日
2021年5月8日
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書評掲載情報

2021-07-11 読売新聞  朝刊
評者: 長田育恵(劇作家)
2021-06-26 朝日新聞  朝刊
評者: 金原ひとみ(小説家)
2021-05-16 産經新聞  朝刊
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紹介

小学校最後の年を過ごした島で、葉は真以に出会った。からかいから救ってくれたことを機に真以に心を寄せる葉だったが、ある日真以は島に逃げ込んだ脱獄犯の男と一緒に島から逃げ出し、姿を消してしまう。裏切られたと感じた葉は母に連れられ東京へ戻るが、大人になって会社で日々受けるハラスメントに身も心も限界を迎える中、ある陶芸工房のHPで再び真以を見つける。たまらず会いに行った葉は、真以があの事件で深く傷ついていることを知り――。女であることに縛られ傷つきながら、女になりゆく体を抱えた2人の少女。大人になった彼女たちが選んだ道とは。


【書店員の皆さんから熱い声続々!】

●魂はつながる。
上辺だけの関係ではない、お互いをよりどころにし、求めているのが切実すぎる。
現代社会が生み出す歪みと実に激しい描写が混ぜ合い、その文学性に引き込まれていく。
二人の背負ったもの、葛藤、悲しみは現代にもつながっている。
――ジュンク堂書店滋賀草津店 山中真理さん

●今、ここで涙を流した自分が、
いつかその涙を忘れたとしても涙を流した過去はなくならない。
その過去が未来の自分をきっと抱きしめてくれる。
諦めること、逃げること、それができる強さは、いつか闘うための力になる。
諦めていい、逃げてもいい、いつかきっと闘える日が来るから。
――精文館書店中島新町店 久田かおりさん

●不満にあふれた現状を飛び越える。と口では簡単には言えるけど、
今いる場所で迷って諦めて踏みとどまっても、
それでも足掻いてでも前へ進んで行くかけがえのなさ。
ずっと一緒にいなくてもいい、
それでもどこかで誰かと繋がって心を共にしていれば、きっと良い方向へ光があたっていく。
――大盛堂書店 山本亮さん

(※「もくじ」欄に続きます)

目次

(※こちらでも、書店員の皆さんから寄せられた感想をお届けします)

●闘ったり抗ったりする力がどうしても出ない時は、
自分のまま生きていけばいいとそっと背中に手を当ててくれる。
どうしようもなく弱ってしまった時には、優しく寄り添ってくれる友達のような本。
息がつまりそうなしんどさを抱えている人にぜひ読んでもらいたい。
――三洋堂書店新開橋店 山口智子さん

●真以と再会するまでのミステリーの行方に疾走感がとまらない。
自分にとっての美しいもの、自分が本当にやりたいこと、確かな強さを受け取った。
――うさぎや矢板店 山田恵理子さん


(5月7日更新。コメントは、お寄せいただいたものを一部抜粋・編集しております)

著者プロフィール

千早 茜  (チハヤ アカネ)  (著/文

1979年北海道生まれ。2008年『魚神』で小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。09年に同作で泉鏡花文学賞を、13年『あとかた』で島清恋愛文学賞、21年『透明な夜の香り』で渡辺淳一賞を受賞。他の著書に『からまる』『眠りの庭』『男ともだち』『クローゼット』『正しい女たち』『犬も食わない』(尾崎世界観と共著)『鳥籠の小娘』(絵・宇野亞喜良)、エッセイに『わるい食べもの』などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。