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さくら、うるわし 左近の桜 長野 まゆみ(著/文) - KADOKAWA
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さくら、うるわし 左近の桜 (サクラ、ウルワシ サコンノサクラ)

文庫
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文庫判
256ページ
定価 640円+税
ISBN
978-4-04-109968-1   COPY
ISBN 13
9784041099681   COPY
ISBN 10h
4-04-109968-4   COPY
ISBN 10
4041099684   COPY
出版者記号
04   COPY
Cコード
C0193  
0:一般 1:文庫 93:日本文学、小説・物語
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2021年1月25日
書店発売日
登録日
2020年12月1日
最終更新日
2020年12月10日
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紹介

小旅館「左近(さこん)」の長男・桜蔵(さくら)は、母と弟が暮らす家を離れ、父・柾(まさき)の元から大学に通っている。柾の庶子ではあるが特に不自由はなく、柾の本妻である遠子(とおこ)とは、気軽に連れ立って出かけられるほどだ。複雑な家族関係に不満はないが、誰からか継いだ、不可思議な体質は困りものだ。見えないはずのものを見てしまうだけでなく、その者たちに魅入られ、身体をほしいままにされてしまう。それも、集まってくる者たちはいずれも桜蔵を「いい女」と呼んではばからないのだ。
耳を求めさまよう犬、男か女か判然としないマネキン――この世ならぬものたちが桜蔵の身体を求め……。生と性、死の気配が絡み合う珠玉の連作幻想譚。

目次

その犬に耳はあるか
この川、渡るべからず
ありえないことについての、たとえ
その犬の飼い主に告ぐ

解説・門賀美央子

著者プロフィール

長野 まゆみ  (ナガノ マユミ)  (著/文

東京都生まれ。女子美術大学卒業。1988年『少年アリス』で文藝賞を受賞。2015年、『冥途あり』で泉鏡花文学賞、野間文芸賞を受賞する。『新世界』『となりの姉妹』『箪笥のなか』『よろづ春夏冬中』『メルカトル』『カルトローレ』『45°』『ささみみささめ』『兄と弟、あるいは書物と燃える石』『フランダースの帽子』『銀河の通信所』「左近の桜」シリーズなど著書多数。

上記内容は本書刊行時のものです。