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出版者情報
道草
一般文庫版
発行:KADOKAWA
文庫判
352ページ
定価
440円+税
- 初版年月日
- 2018年10月25日
- 書店発売日
- 2018年10月24日
- 登録日
- 2018年10月1日
- 最終更新日
- 2024年2月22日
書評掲載情報
2018-11-17 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 井口時男(文芸評論家) |
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紹介
留学帰りの健三は仕事に忙殺され、妻子を思いやる余裕もなく日々を過ごしていた。
ある日、彼のもとへ絶縁したはずの養父・島田が金の無心にやって来る。かつての恩義や見栄のため、頼みを断れない彼に嫌気がさす身重の妻。
しかし意固地な二人は話し合うこともせず、すれ違う。
腹違いの姉からも経済的支援をせがまれ、健三の苦悩は深まる。そんな中、妻は出産を迎えるが……。
分かり合いたい、分かってもらいたい、けれども分かり合えない二人。
互いへの理解を諦めきれない夫婦の姿を克明に描く、漱石後期の名作。
上記内容は本書刊行時のものです。