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歴史と名将 海上自衛隊幹部学校講話集 山梨 勝之進(著/文) - KADOKAWA
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歴史と名将 海上自衛隊幹部学校講話集 (レキシトメイショウ カイジョウジエイタイカンブガッコウコウワシュウ)

新書
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新書判
664ページ
定価 1,800円+税
ISBN
978-4-04-082450-5   COPY
ISBN 13
9784040824505   COPY
ISBN 10h
4-04-082450-4   COPY
ISBN 10
4040824504   COPY
出版者記号
04   COPY
Cコード
C0221  
0:一般 2:新書 21:日本歴史
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2023年7月10日
書店発売日
登録日
2023年5月19日
最終更新日
2024年1月24日
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書評掲載情報

2023-09-03 産經新聞  朝刊
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紹介

条約派を代表する海軍大将が残した名講話にして、日本海軍創設期を知る軍人による重要資料。
昭和天皇が篤い信頼を寄せた男の、戦後に海自で行われた講話録。

堀悌吉らと共に条約派の筆頭としてロンドン海軍軍縮条約締結に力を注ぐも、強硬派の艦隊派によって予備役に追いやられた海軍大将・山梨勝之進。
昭和天皇の「人間宣言」の文案作成にもかかわる程、信頼を天皇から寄せられていた。
海軍=薩閥の統領で、日露戦争時の海軍大臣も務めた山本権兵衛に仕え、海軍創設期の記憶も引き継ぐその男が最晩年に力を注いだのは、海上自衛隊幹部学校で行った講話だった。
昭和史研究者が名著と推してきた作品、復刊。

■東郷平八郎は、日本海海戦より黄海海戦を重視したいと言っていた。
■山梨「日本の取り組んだ軍縮(ワシントン・ロンドン海軍軍縮会議)は、相手がアメリカであり、軍人にとってはこの軍縮は弾丸を打たない戦争であった」
■秋山真之は「相手が弱いときは先制の方が得だが、相手が強いときは、先制は危ない」と言った。


【目次】
序にかえて 橋口収
まえがき 中山定義・中村悌次・市來俊男
第一話 アメリカ海軍とファラガット提督
第二話 日清・日露戦争から第二次世界大戦までの日本の歩み
第三話 ワシントン・ロンドン海軍軍縮会議
第四話 ナポレオンの活躍とイギリス海軍
第五話 川中島合戦
第六話 第二次アメリカ・イギリス戦争
第七話 アメリカの国民性
第八話 ナポレオンとウェリントン
第九話 チャーチルとその伝統
第十話 兵術余話
第十一話 曾国藩の用兵と論語・孟子・中庸
山梨勝之進略年譜
解説 戸高一成

※本書は、1981年10月に毎日新聞社より刊行された『歴史と名将 戦史に見るリーダーシップの条件』を新書化したものです。

目次

序にかえて 橋口収
まえがき 中山定義・中村悌次・市來俊男

第一話 アメリカ海軍とファラガット提督
1 統帥
2 米海軍の伝統とファラガット提督
3 ファラガットの家系と生い立ち
4 南北戦争
5 ファラガットと大義名分
6 米国の地理的戦略考察
7 ニューオーリンズの攻略(その一)
8 米英両国の国民性
9 奴隷問題の補足
10 南北両軍の戦略概観
11 ニューオーリンズの攻略(その二)
12 陸戦の経過概要と将軍の不適
13 ゲチスバーグの戦いとリンカーンの演説
14 モビール湾の突破
15 リンカーンの人物寸評
16 あとがき

第二話 日清・日露戦争から第二次世界大戦までの日本の歩み
1 日本海軍の生い立ち
2 日清戦争前後
3 日本の国防方針と海軍の戦略・戦術
4 日露戦争
5 第一次世界大戦
6 第二次世界大戦の原因

第三話 ワシントン・ロンドン海軍軍縮会議
1 軍縮の沿革
2 ワシントン会議
3 ジュネーブ会議
4 ロンドン会議
5 統帥権問題

第四話 ナポレオンの活躍とイギリス海軍
1 フランス革命とイギリス
2 フランス革命
3 ナポレオンとイタリア遠征
4 イギリス海軍の反乱
5 ナポレオンのエジプト遠征から第一執政官時代まで
6 イギリス・フランス再戦、ピットの復帰
7 ティルジット条約
8 イギリス海軍のデンマーク海軍押収
9 ポルトガル海軍の逃避
10 ナポレオンのイギリス侵略
11 ネルソンの挿話
12 トラファルガー海戦の戦果とピット
13 陸上の諸戦争
14 ナポレオンの宿命とフランス

第五話 川中島合戦
1 川中島合戦の概観
2 川中島合戦(永禄四年)の背景
3 両将の出陣
4 両軍の対峙
5 両軍の作戦行動
6 川中島合戦の結果

第六話 第二次アメリカ・イギリス戦争
1 第二次アメリカ・イギリス戦争
2 戦争の成果並びに意義

第七話 アメリカの国民性
1 アメリカの発見
2 宗教改革とピューリタン精神
3 フロンティア精神と能率主義
4 アメリカの発展と国民性
5 領土の膨張

第八話 ナポレオンとウェリントン
1 ナポレオンの初陣
2 イタリア戦役
3 エジプト戦役
4 アルプス越え
5 アウステルリッツの戦い
6 対プロシャ・ロシア戦役
7 ロシア戦役
8 独立戦役
9 ナポレオンと秀吉
10 トーレスベドラスの戦いと海上権力

第九話 チャーチルとその伝統

第十話 兵術余話

第十一話 曾国藩の用兵と論語・孟子・中庸

山梨勝之進略年譜
解説 戸高一成

著者プロフィール

山梨 勝之進  (ヤマナシ カツノシン)  (著/文

海軍軍人。1877(明治10)年7月26日、宮城県生まれ。1897年海軍兵学校、1907年海軍大学校卒業。海軍省副官,15年軍令部参謀、艦政本部長などを歴任。 28年(昭和3年)海軍次官に就任し、30年のロンドン海軍軍縮会議で条約締結に尽力する。条約派の代表的人物として知られる。32年海軍大将になるも、翌年予備役に。39年から46年まで、学習院院長を務める。戦後、昭和天皇の「人間宣言」の文案作成にかかわり、篤い信頼を寄せられていた。水交会初代会長。67年12月17日死去

上記内容は本書刊行時のものです。