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シベリア抑留 最後の帰還者 家族をつないだ52通のハガキ 栗原 俊雄(著/文) - KADOKAWA
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シベリア抑留 最後の帰還者 家族をつないだ52通のハガキ (シベリアヨクリュウ サイゴノキカンシャ カゾクヲツナイダゴジュウニツウノハガキ)

新書
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新書判
280ページ
定価 820円+税
ISBN
978-4-04-082175-7   COPY
ISBN 13
9784040821757   COPY
ISBN 10h
4-04-082175-0   COPY
ISBN 10
4040821750   COPY
出版者記号
04   COPY
Cコード
C0221  
0:一般 2:新書 21:日本歴史
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2018年1月10日
書店発売日
登録日
2017年12月2日
最終更新日
2017年12月16日
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書評掲載情報

2018-02-25 毎日新聞  朝刊
2018-02-18 読売新聞  朝刊
2018-02-11 朝日新聞  朝刊
2018-01-13 日本経済新聞  朝刊
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紹介

終わらなかった戦争を、家族は生き抜いた。
最後の帰還者が持ち帰った、奇跡の一次資料。

未完の悲劇、シベリア抑留。最後の帰還者の一人、佐藤健雄さんが妻とし子さんらと交わした葉書が見つかった。
ソ連は国際法違反である抑留の実態を知られぬために、文書の持ち出しを固く禁じていた。
しかし、佐藤健雄さんは妻たちと交わしたハガキを密かに持ち帰っていた!
一つの家族がつないだ奇跡の一次資料を元に、終わらなかった戦争を描く。

<目次>
はじめに
第一章 佐藤家の人びと
第二章 抑留される
第三章 抑留生活の日々
第四章 命のハガキ
第五章 見えない出口
第六章 帰国、再会まで
第七章 ソ連研究の専門家として
終章
おわりに
参考文献

目次

はじめに
第一章 佐藤家の人びと
満鉄調査部/一九四五年、満州の生活/関東軍は事実上、民間人を置き去りにした/停戦交渉/「一緒に行けない。頼んだぞ」/総裁布告/満鉄四〇年の死に水取りに加わる etc

第二章 抑留される
政府は、同胞を「賠償」としてソ連に提供しようとした/およそ六万人が死んだ/「生き残った者はね、加害者なんですよ」/「スターリン大元帥へおくる感謝文」/抑留の研究は絶望的に立ち遅れた etc

第三章 抑留生活の日々
「大きくなったら捕虜になるんだ」/判決文/遺体は「丸太」のように固くなった/死んだ仲間の墓穴を掘る etc

第四章 命のハガキ
日本政府は独自の外交はできなかった/ハガキは暗闇にともる灯りだった/検閲/文には親の歓喜がにじむetc

第五章 見えない出口
復興から取り残された日本人同胞たち/ソ連は名簿を交渉カードにした/「どこの国の議員なんですか?」と聞きたくなる発言/留守家族は雪が降る中、座り込みをした/日本政府は帰還者や遺族への補償を拒否した etc

第六章 帰国、再会まで
人質外交への思い/一一年ぶりの再会/「友情」

第七章 ソ連研究の専門家として
 抑留者を待っていた差別/元関東軍参謀でソ連のスパイとなった男/「笑顔でここに来ることができて良かった」/祖父母達の残像/ハガキは日本現代史の超一級資料だ

終章
ハガキは日本現代史の超一級資料だ/“イヌ”にならなかった二人/闇を照らす、確かな光源

おわりに
参考文献

著者プロフィール

栗原 俊雄  (クリハラ トシオ)  (著/文

1967年生まれ。東京都出身。早稲田大学政治経済学部政治学科卒、同大学大学院政治学研究科修士課程修了(日本政治史)。1996年、毎日新聞社入社。横浜支局などを経て、現在、毎日新聞東京本社学芸部記者。著書に『戦艦大和』『シベリア抑留』『勲章』『遺骨』(いずれも岩波新書)、『特攻』(中公新書)など。

上記内容は本書刊行時のものです。