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私の夢まで、会いに来てくれた 3・11 亡き人とのそれから
発行:朝日新聞出版
文庫判
重さ 148g
264ページ
定価
680円+税
- 初版年月日
- 2021年2月28日
- 書店発売日
- 2021年2月5日
- 登録日
- 2020年12月25日
- 最終更新日
- 2021年2月5日
書評掲載情報
2021-04-10 | 東京新聞/中日新聞 朝刊 |
2021-03-07 | 読売新聞 朝刊 |
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紹介
2016年から1年をかけて、東北学院大学の金菱清教授とゼミ生たちが岩手・宮城・福島の被災地をまわって集めた「夢」にまつわる証言集。
被災者の方たちから「震災で亡くなった人が夢に出てきたらしい」という話を何度か耳にしたことをきっかけに、金菱教授のゼミ生たちが震災住宅などを回り、のべ200人以上の人から聞き取り調査を行って集めた27編を収録しました。
体の一部しか見つからず、母の遺体を抱きしめることができなかったと悲しむ女性の夢、妻と1歳の娘が何度も自分の夢に遊びに来てくれると話す男性のエピソード、友人に「行くなー」と叫んでも声が出ない夢を100回以上も見るという高校生の話など。悲しい夢から、心温まる夢までさまざまです。
大切な人との突然の別れを経験した人々がその悲しみを乗りて前向きに生きていく姿は、大切な人を想うすべての人にとって励ましとなる一冊です。
目次
一章■夢を抱き、今を生きる
やっと触れた懐かしい母のほお/あのとき「行くな」と言えていたら/神様がちょっとだけ時間をくれた/押し寄せる真っ黒な波の幕/ブルーシートの下から手が伸びて来る/聞こえてくる食器を洗う音/瀕死の母が生き返ってくれた 他4編
二章■小さな魂たち
私たちを忘れないで/琴からはみんなが見えているよ/夢も現実も妹がいつもそばに/娘の死への疑問を解く鍵に/トンネルを抜けた光の先に 他1編
三章■夢と現実の境界
「かあちゃん」と呼ぶ声が愛おしい/夢が教えてくれた新天地/泥だらけの姿で「ありがとな」/聖也、叱ってばかりでごめん/お母さんとヨシ君を助けたい 他5編
四章■夢を考える
孤立“夢”援 ―なぜ震災後、亡き人と夢で邂逅するのか
上記内容は本書刊行時のものです。